2013年12月5日木曜日

16年 阪神vs巨人 4回戦


5月22日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 阪神 14勝12敗 0.538 三輪八郎 松本貞一
0 0 0 0 0 2 1 0 X 3 巨人 19勝6敗 0.760 中尾輝三

勝利投手 中尾輝三 5勝2敗
敗戦投手 三輪八郎 2勝2敗

二塁打 (巨)川上
本塁打 (神)堀尾 2号 (巨)白石 1号

勝利打点 千葉茂 2

ファインプレー賞 (神)ジミー堀尾文人 1


巨人、春季優勝決定

 昨日当面のライバル大洋を降した巨人は今日勝てば春季優勝が決定する。阪神は目の前での胴上げを阻止することができるか。

 阪神は2回、ジミー堀尾文人がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。

 阪神先発三輪八郎の前に5回まで1安打に抑え込まれてきた巨人は6回、先頭の白石敏男がツースリーからの6球目をレフトスタンドに同点ホームラン、水原茂は二飛、中島治康の中堅への当りもセンター堀尾の好捕に阻まれ二死無走者、しかし川上哲治が左翼線に二塁打、千葉茂が左前に決勝タイムリーを放って2-1と逆転する。

 巨人は7回、二死後中尾輝三が中前打、トップに返り白石が左前打を放って一二塁、水原が左翼線にタイムリーを放って3-1と突き放す。

 中尾は2回に堀尾に本塁打を許してからは8回の平桝敏男の中前打1本に抑える。4回と6回は先頭打者を四球で歩かせバントで送られるが後続を三振に切って捨てる。最終回も先頭の土井垣武に四球、代走に松尾五郎、ここは強打の堀尾を二飛に打ち取り、中田金一に代わる代打若林忠志に四球を与えて一死一二塁とするが野口昇に代わる代打藤村隆男を三ゴロ併殺に仕留めて巨人の春季シリーズ優勝が決定する。


 巨人は昭和14秋季シリーズから5期連続優勝となった。昭和12年と13年は二シーズン制が採用され、昭和14年からは一シーズン制となりましたが、実際の運営では春季、夏季、秋季の三シーズンに分けてそれぞれチーム優勝や首位打者を表彰しています。一シーズン制導入に反発する者に対する折衷案だったようです。




           *中尾輝三は2安打7四球10三振の完投で5勝目をあげる。












     *春季優勝を決めた巨人ナイン。














 

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