5月26日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 阪急 14勝13敗 0.519 森弘太郎
0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1X 3 阪神 16勝12敗 0.571 木下勇 若林忠志
勝利投手 若林忠志 4勝5敗
敗戦投手 森弘太郎 9勝3敗
二塁打 (神)平桝
本塁打 (神)堀尾 3号
勝利打点 カイザー田中義雄 3
猛打賞 (急)新富卯三 1
ファインプレー賞 (神)森国五郎 1、野口昇 2
代わったところに打球は飛ぶ
阪急は初回、先頭の黒田健吾が左翼線にヒット、フランク山田伝は右飛に倒れるが上田藤夫の右前打で一死一三塁、井野川利春の三ゴロをサード野口昇がエラー、三走黒田が還って1点を先制、井野川には打点が記録されている。更に一死一二塁から新富卯三郎が左前にタイムリーを放って2-0とする。
阪神は4回、先頭の平桝敏男が四球で出塁、カイザー田中義雄が一二塁間にプッシュバント、ファースト井野川が捕って一塁ベースカバーのピッチャー森弘太郎にトスするがこれが悪送球となって一走平桝は三塁、打者走者の田中は二塁に進んで無死二三塁、ジミー堀尾文人は投ゴロに倒れるが、松木謙治郎の一ゴロの間に三走平桝が還って1-2とする。
阪神は6回、先頭の堀尾がレフトスタンドに同点ホームランを叩き込んで2-2とする。日米関係の悪化から三週間後に帰国することとなる“戦前最強の長距離砲”堀尾にとって日本での最後の本塁打となった。
その後は阪急先発の森弘太郎と3回からリリーフ登板している若林忠志の投げ合いとなり試合は延長12回に進む。
阪神は12回裏、先頭の皆川定之が左前打で出塁、トップに返り宮崎剛が送って一死二塁、平桝は右飛に倒れて二死二塁、ここで田中が左前にサヨナラヒットを放って決着をつける。
阪神は7回の守備からレフトを松下繁二から森国五郎に交代させたが、新富卯三郎がいきなりレフトに難しい当りを飛ばし、これを森がナイスキャッチして「ファインプレー賞」が贈られた。「代わったところ」に打球が飛びました。
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