2013年12月11日水曜日

16年 大洋vs巨人 4回戦


5月26日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0  0 大洋 17勝11敗 0.607 野口二郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0 1X  1 巨人 21勝6敗 0.778 中尾輝三 須田博

勝利投手 須田博     12勝2敗
敗戦投手 野口二郎 11勝4敗

二塁打 (巨)平山

勝利打点 平山菊二 4


平山菊二サヨナラ二塁打

 春季シリーズの優勝は巨人に決まったがシーズン優勝を目指す大洋はエース野口二郎が先発、巨人は中尾輝三で応戦する。当時が完全な三シーズン制であればこの試合は“消化試合” となるところですが、シーズンを春季、夏季、秋季に分けているのは一シーズン制に反対する人達の目くらましのためなのでこの試合も昭和16年ペナントレースに影響を与える貴重な一戦となります。

 と言うことで野口二郎、中尾輝三ともに気合十分のピッチングを見せて5回まで両チーム無得点。

 大洋は6回、先頭の織辺由三がストレートの四球で出塁、続く苅田久徳のカウントワンツー(現代流に言うとツーボールワンストライク)となったところで巨人ベンチは中尾を引っ込めて須田博を投入、苅田が送って一死二塁、高橋輝彦は投ゴロに倒れるが濃人渉が四球を選んで二死一二塁、しかし黒澤俊夫は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。


 野口二郎、須田博の投げ合いで延長戦に突入、ここから大洋が押しまくる。

 大洋は10回、野口、石井豊が連続中前打、佐藤武夫が送って一死二三塁、織辺の右飛は三走野口が自重、トップに返り苅田はストレートの四球、これは敬遠でしょう。二死満塁とするが高橋に代わる代打古谷倉之助は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 大洋は11回、先頭の濃人がストレートの四球、黒澤の投ゴロで濃人は二封、森田実は三飛に倒れ、野口の右前打で二死一二塁、しかし石井は投飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 大洋は12回、一死後織辺が中前打、トップに返り苅田が左前打、高橋も中前打を放って一死満塁、しかし濃人の遊ゴロが「6-2-3」と転送されてダブルプレー、絶好のチャンスをつぶす。

 巨人は12回裏、先頭の吉原正喜がショートに内野安打、筒井修が送って一死二塁、ここで平山菊二がセンター右奥に二塁打を放って巨人がサヨナラ勝ちを収める。平山は4月12日の名古屋戦に続いて今季2本目のサヨナラ打となった。







 

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