2011年12月14日水曜日

14年 セネタースvsイーグルス 6回戦


7月16日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0  0   1  3 セネタース  25勝20敗2分 0.556 野口二郎
1 0 0 0 0 0 0 0 1  0   0  2 イーグルス 15勝31敗1分 0.326 望月潤一 古川正男


勝利投手 野口二郎 16勝10敗
敗戦投手 古川正男    1勝4敗


二塁打 (セ)苅田 (イ)清家

セネタース、8盗塁で勝利をつかむ


 イーグルスは初回、先頭の岩出清が四球を選んで出塁、山田潔の送りバントは一邪飛となって失敗、寺内一隆の遊ゴロで岩出は二進、高須清の右前タイムリーで1点を先制する。

 イーグルス先発の望月潤一は初回から乱調で1回は二死後尾茂田叶、野口二郎に連続四球、浅岡三郎の遊ゴロをショート山田がエラーして二死満塁のピンチを迎えるが小島二男を遊ゴロに打ち取る。2回は先頭の柳鶴震に右前打、一死後森口次郎に四球、イーグルス森茂雄監督がここでショートを山田から辻に交代させると望月は落ち着きを取り戻し苅田久徳を二飛、横沢七郎を遊ゴロに抑える。3回は二死から浅岡、小島に連打を許し、4回も1四球、5回も先頭の尾茂田に右前打、小島に四球を許すがここまで無失点で切り抜ける。翌日の読売新聞には「望月は2回まで51球、3回で70球、5回には丁度百球を投げている。」と記述されている。4回にはセンター寺内の超ファインプレーにも助けられたようだ。

 試合巧者らしからぬ拙攻が続くセネタースは6回、森口次郎が四球で出塁すると二盗に成功、キャッチャー清家忠太郎の悪送球が重なり森口は三塁に進む。トップに返り苅田の遊ゴロをショート辻がエラー、苅田も二盗を決めて無死二三塁、横沢は浅い中飛に倒れるが尾茂田が右前に逆転の2点タイムリーを放って2-1とする。

 セネタースは7回、先頭の浅岡が中前打で出塁、小島が左前打で続き柳が送って一死二三塁、織辺由三に代わる代打村松長太郎の右飛で三走浅岡はタッチアップからホームを狙うがライト太田健一からのバックホームにタッチアウト、望月は同期入団となる早稲田実業以来の盟友に救われる。セネタースは8回、この日初の三者凡退、9回も三者凡退に終わる。

 セネタースは8回から先発の浅岡がファーストに回りファーストの野口二郎が満を持してマウンドに向かう。

 8回は三者凡退に終わったイーグルスは9回裏、一死後清家に代わる代打亀田忠が左翼線にヒットを放ち代走に筒井良武を起用する。望月に代わる代打菅利雄も右前打で続いて一死一二塁、トップに返り岩出は中飛に倒れて二死一二塁、辻に代わる代打木下政文のカウントツーナッシングからの三球目にキャッチャー小島がパスボールを犯して二死二三塁、カウントツーツーからの五球目、三走筒井がホームスチール、野口の投球は外に外れ筒井がホームインして土壇場で2-2の同点に追い付く。二走菅も三塁に走って記録はダブルスチール、木下四球で二死一三塁、セネタース苅田監督がここでキャッチャーを小島から佐藤武夫に交代させると野口は落ち着きを取り戻し、寺内を敬遠して高須を三ゴロに打ち取って延長戦に突入する。

 イーグルスは力投を見せた望月に代打を送った関係で10回から古川正男がマウンドに上がる。セネタースの10回表は一死後柳が四球で出塁するが無得点。イーグルスの10回裏も太田と筒井が四球で出塁するが無得点。

 セネタースは11回表、先頭の苅田がセンター右に二塁打、更に三盗を決めて無死三塁、一死後尾茂田が四球から二盗、野口二郎が中犠飛を打ち上げて3-2と勝ち越す。

 イーグルスは11回裏、一死後木下が中前打、二死後高須が右前打を放って粘りを見せるが中河美芳が三邪飛に倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 セネタースは8盗塁で勝利を掴み取るが14残塁の拙攻でもあった。イーグルスも筒井良武の同点ホームスチールなど粘りを見せたが無念の敗退。





               *野口二郎はリリーフで16勝目をあげる。



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