2011年12月25日日曜日

14年 金鯱vs南海 7回戦


8月2日 (水) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 3 1 0 0 4 金鯱 19勝32敗1分 0.373 中山正嘉
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 21勝26敗2分 0.447 劉瀬章


勝利投手 中山正嘉 13勝10敗
敗戦投手 劉瀬章       5勝6敗


二塁打 (金)野村、小林利

中山正嘉、二試合連続完封で7連勝


 金鯱打線は5回まで南海先発の劉瀬章から5安打を奪うが無得点、一方、金鯱先発の中山正嘉は5回まで南海打線を2安打無失点に抑える。

 金鯱は6回、一死後野村高義が右越えに二塁打、小林利蔵の四球は敬遠の可能性がある。ここで五番に入っている中山が右前に先制タイムリーを放って1-0、瀬井清の左前打で一死満塁、武笠茂男の投ゴロは「1-2-3」と渡ってゲッツーと思われた瞬間ファースト栗生信夫が落球して二死満塁、岡田源三郎監督はここで長島進に代えて古谷倉之助主将を代打に起用、古谷は期待に応えて左前に2点タイムリーを放ち3-0とする。

 金鯱は7回、先頭の五味芳夫が四球を選んで二盗に成功、濃人渉は左飛に倒れるが野村の遊ゴロをショート小林悟楼が弾く間に五味は三塁に進み、小林がこのボールを拾って一塁に送球するがこれが悪送球となるダブルエラーを犯して五味が生還して4-0とする。小林にはこのプレーで2失策が記録されている。

 中山正嘉は6回と9回にヒットを許すが南海打線を寄せ付けず、4安打2四球5三振で30日のライオン戦に続いて二試合連続完封、13勝目を飾る。


 中山はこれで6月13日の阪急戦以降7連勝となった。7月12日のジャイアンツ戦では中山が延長11回を完投して3対3の引分けに持ち込んでいるが、岡田源三郎監督は勝てる試合を中山で取りにいくローテーションを組んでおり、6月13日の阪急戦以降上位三球団には主に古谷倉之助をぶつけている。前節と前々節では金鯱は阪急、タイガース、ライオンとぶつかったが中山はライオンとの二試合に登板して阪急、タイガース戦は古谷に任せている。そのしわ寄せが古谷倉之助の4勝10敗という成績に表れている訳であるが古谷主将はそんなことで文句をいうような人間ではない。

 本日の試合は古谷倉之助が2打点、中山正嘉が1打点と古谷、中山コンビでものにした訳であるが、野口二郎の自伝「私の昭和激動の日々」に古谷が中山と肩を組んでいる写真が掲載されている。





       *中山正嘉は南海打線を4安打に抑えて二試合連続完封で13勝目をあげる。










*古谷倉之助は6回、長島進の代打に起用されて2点タイムリーを放つ。長島の後には中村輝夫がマスクを被っている。中村輝夫の再入団により長島を交代させることができるようになり、古谷の代打起用に結びついた訳である。


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