2011年12月31日土曜日

14年 阪急vsセネタース 7回戦


8月7日 (月) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 2 0 0 0 0 3 阪急         36勝17敗       0.679 高橋敏
1 0 0 0 0 2 1 2 X 6 セネタース 27勝23敗3分 0.540 野口二郎


勝利投手 野口二郎 17勝12敗
敗戦投手 高橋敏     11勝5敗


二塁打 (阪)上田、山田、黒田
三塁打 (セ)野口

セネタース守り勝ち


 セネタースは初回、先頭の苅田久徳がピッチャー強襲ヒット、これを拾ったサード黒田健吾が一塁に大暴投する間に苅田は一気に三塁に進む。横沢七郎は浅い中飛に終るが尾茂田叶が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 阪急は4回、先頭の山下好一が四球を選んで出塁、山下実の中前打で無死一三塁、上田藤夫の右翼線二塁打で1-1の同点に追い付く。なお無死二三塁のチャンスが続くが、翌日の読売新聞によると「日比野も遊撃左よりに痛烈なライナーを放ったが柳挺身の美技に併殺を喫し」とのことで、日比野武のショート左を襲う当りをショート柳鶴震が横っ飛びに好捕して二走上田が戻れずゲッツーとなった。

 阪急は5回、二死後フランク山田伝が右中間に二塁打、黒田が左越えに二塁打を放って2-1と勝ち越し、山下好一の中前タイムリーで3-1とリードする。

 セネタースは6回、先頭の森口次郎が四球を選ぶと二盗に成功、苅田が二ゴロで森口を三塁に進め、横沢の右前タイムリーで2-3、尾茂田の二ゴロを急造セカンド林信一郎がエラーして一死一三塁、尾茂田二盗後野口二郎の遊ゴロの間に三走横沢が還って3-3の同点に追い付く。

 セネタースは7回、先頭の佐藤武夫が左前打、柳が中前打で続いて無死一二塁、織辺由三の一ゴロで佐藤は三封、森口四球で一死満塁、苅田の投ゴロの間に三走柳が還って4-3と勝ち越す。

 セネタースは8回、一死後野口が左中間に三塁打、浅岡が四球から盗塁、佐藤も四球を選んで一死満塁、柳の二ゴロをセカンド林がホームに悪送球して5-3、織辺に代わる代打家村相太郎の遊ゴロをショート上田がエラーする間に浅岡が還って6-3とする。

 野口二郎は8安打3四球3三振の完投で17勝目をあげる。高橋敏は8回を完投して7安打4四球5三振、6失点ながら自責点は2であった。


 阪急は伊東甚吉、田中幸雄の滝川中学コンビに加え下村豊も怪我で欠場となり、セカンドには昨日から本来一塁手の林信一郎を起用しているが本日は手痛いエラーが2個あった。サード黒田とショート上田のエラーも得点に直結した。一方、セネタースは4回の柳鶴震のファインプレーや苅田久徳の美技が続出、阪急は8安打で3得点であったがセネタースは7安打で6得点と守備の差が勝敗を分けた一戦であった。


 各チーム怪我人続出で苦しんでいるが、史上初の一シーズン制となった今季は過去の経験を生かして梅雨の時期は試合数を減らし、6月は46試合、7月にいたっては27試合しか行っていない。このため8月は71試合が行われることとなり、炎天下において連日激闘が繰り広げられている。まさにサバイバル戦の真っ最中である。





          *野口二郎は完投で17勝目をマークする。





0 件のコメント:

コメントを投稿