2011年12月24日土曜日

14年 ジャイアンツvs阪急 6回戦


7月30日 (日) 中百舌鳥


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 3 0 0 0 2 0 0 8 ジャイアンツ 34勝14敗1分 0.708 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急         34勝13敗      0.723 高橋敏 石田光彦


勝利投手 スタルヒン 22勝8敗
敗戦投手 高橋敏     11勝3敗


二塁打 (ジ)白石2、川上2、三田 (阪)黒田
三塁打 (ジ)スタルヒン

スタルヒン、今季五度目の完封


 首位阪急を1.5ゲーム差で追うジャイアンツとの首位攻防戦。

 ジャイアンツは初回、高橋敏の立ち上がりを攻めて先頭の白石敏男が左中間に二塁打、水原茂は中飛に倒れるが千葉茂が三遊間を破るタイムリーを放って1点を先制する。中島治康は右邪飛に倒れるが川上哲治が中越えに二塁打を放ち千葉茂を迎え入れて2-0、平山菊二が中前にタイムリーで続いてこの回3点を先制する。

 阪急は高橋不調と見て2回から石田光彦をマウンドに送る。

 ジャイアンツは3回、二番手の石田を攻めて先頭の千葉が四球を選んで出塁、中島がショートに内野安打、川上の左越え二塁打で4-0、平山の左前タイムリーで5-0、アチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)は二飛に倒れて一死一三塁、吉原正喜の三ゴロの間に川上が生還して6-0とリードを広げる。

 ジャイアンツは7回、一死後平山が左前打で出塁、二死後吉原が中前打、スタルヒンが右中間を破る三塁打を放って8-0として試合を決める。

 スタルヒンは阪急打線を7安打3四球5三振に抑えて今季五度目の完封で22勝目をあげる。

 ジャイアンツは白石敏男が5打数2安打1得点、二塁打2本、中島治康が5打数2安打1得点、川上哲治が5打数2安打2得点2打点、二塁打2本、平山菊二が5打数3安打1得点2打点、スタルヒンが4打数2安打2打点、三塁打1本、他にもリベラの代打で出た三田政夫も二塁打を放ち合計14安打で二塁打5本、三塁打1本。先制、中押し、ダメ押しでエースが完封と、第一期黄金時代を象徴するような試合運びであった。


 これで中百舌鳥シリーズは終了、通算成績では阪急が二位ジャイアンツを0.5ゲーム押えて首位を走っているが夏季シリーズはジャイアンツとタイガースが12勝4敗で首位に並び阪急が11勝4敗で三位に落ちて金鯱が11勝7敗で続いている。

 史上初の1シーズン制となった今季のリーグ戦は開幕を3月18日に早めて3月は34試合、4月は49試合、5月は61試合、6月は46試合、7月は27試合を消化した。過去2年の経験を踏まえて梅雨の時期は試合数を減らしている。7月は読売新聞主催のトーナメント戦、三都対抗戦、出身地別による花形選手東西対抗戦が行われたことから27試合であったが8月は71試合を消化することとなり、いよいよシーズンも佳境を迎えることとなる。







               *スタルヒンは今季五度目の完封で22勝目をあげる。








                 *第一期黄金時代初期のジャイアンツ強力打線


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