2011年12月8日木曜日

14年 金鯱vs阪急 6回戦


7月13日 (木) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 金鯱 16勝29敗1分 0.356 古谷倉之助
0 0 0 2 0 0 0 0 X 2 阪急 30勝12敗    0.714 森弘太郎


勝利投手 森弘太郎     1勝0敗
敗戦投手 古谷倉之助 4勝8敗


森弘太郎、今季初登板初勝利


 金鯱は初回、先頭の五味芳夫が四球を選んで出塁、佐々木常助が一塁線にバントヒット、五味が三盗を決めて無死一三塁、野村高義の右犠飛で1点を先制する。

 阪急は4回、先頭の上田藤夫が四球を選んで出塁、伊東甚吉も四球を選んで無死一二塁、下村豊が投前に送りバントを決めて一死二三塁、ここで八番日比野武が中前に逆転2点タイムリーを放ち2-1とする。

 阪急先発の森弘太郎は、山下実が欠場している間は時々一塁手として起用されてきたがピッチャーとしては今季初登板初先発となる。5回まで金鯱打線に4安打を許すが6回以降無安打に抑え、4安打2四球6三振の完投で1勝目をあげる。九球団随一を誇る阪急投手陣に、もう一枚加わったことになる。翌日の読売新聞・鈴木惣太郎の論評によると「鋭く曲るアウト・ドロップと快速球を外角に投げ込む」とのことである。昨年の読売新聞には「何の変哲もない投手」などと書かれていたが、進歩を遂げているようである。


 殊勲の決勝タイムリーを放った日比野武は昭和34年まで現役を続けることとなる。戦前戦後を通じて第一戦で活躍した打者という意味では川上哲治と双壁ではないだろうか。

 7月14日付け読売新聞は金鯱に明大出身の中村輝夫捕手(30歳)が入団したと報じている。中村は昭和11年に金鯱に入団して12年は相原輝夫として活躍したが退団してこの度再入団となった訳である。中村退団後捕手難に泣いてきた金鯱は時々岡田源三郎監督がマスクを被ってきたりしていたが、貴重な戦力となるのではないか。8回表の攻撃で長島進に代打磯部健雄が起用され、本日早速8回裏の守備で1イニングだけマスクを被った。但し現・正捕手長島進もこのところ九番ながら四試合連続ヒットを続けるなど頑張っている。






*森弘太郎は4安打2四球6三振の完投で今季初登板初先発初勝利を飾る。







*貴重な決勝タイムリーを放った日比野武の戦後西鉄時代のサイン(右端)。




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