2011年12月18日日曜日

14年 セネタースvs南海 6回戦


7月28日 (金) 中百舌鳥


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 セネタース 25勝21敗2分 0.543 浅岡三郎
0 0 0 0 0 0 4 0 X 4 南海       19勝24敗2分 0.442 政野岩夫


勝利投手 政野岩夫 8勝6敗
敗戦投手 浅岡三郎 3勝3敗

南海、フランチャイズ初戦を制す


 南海球団にとってフランチャイズ球場での初戦、負けるわけにはいかない歴史的一戦として必勝態勢か。

 南海先発の政野岩夫はアンダーハンドからの軟投が冴えて7回までセネタース打線を3安打無失点に抑える。

 一方、南海打線は歴史的一戦にコチコチとなりセネタース先発の浅岡三郎の前に6回まで1安打無得点。出塁は1回の小林悟楼、岡村俊昭の四球と4回の鶴岡一人の三塁内野安打のみである。5回二死から山尾年加寿が三失に生きるが盗塁失敗に終わる。

 南海のラッキーセブンの攻撃、一死後国久松一の遊ゴロをショート柳鶴震がエラー、国久が二盗を決めて吉川義次が中前打を放ち一死一三塁、吉川が二盗を決めて中村金次四球で一死満塁、政野岩夫は捕邪飛に倒れて二死満塁、山尾に代わる代打岩出清がツースリーからの外角カーブを見切って押出し四球を選び1点を先制、トップに返り平井猪三郎が左前にタイムリーを放って2-0、小林が左翼線に2点タイムリーを放って4-0とする。

 セネタースは8回、織辺由三に代わる代打森口次郎が四球を選んで出塁、家村相太郎に代わる代打村松長太郎の一塁への当りが内野安打となって無死一二塁、トップに返り苅田久徳が中前打を放つと二走森口は三塁ベースを蹴ってホームに還り1-4、苅田がバックホームの隙を衝いて二塁に走るがセンター岡村からのバックホームをカットしたショート小林が気づいてホームに投げず一塁に転送して苅田を一二塁間に挟む。苅田も粘って「6-3-4-1」と転送されるがタッチアウト、一走村松は三塁からホームを狙うが「1-2」と渡ってタッチアウトとなり5人が関与する変則ダブルプレーが完成する。

 政野岩夫はセネタース9回の攻撃を小島二男の中前打1本に抑えて6安打4四球3三振の完投で8勝目をあげ、南海球団にとって記念すべき中百舌鳥球場最初の勝利投手となる。なお、当ブログでは「中百舌鳥球場」と表記いたしますが、読売新聞には「中モズ」と表記されています。


 スコアブックではこの試合の南海のキャッチャーは中村金次となっており七番を打っています。吉川義次がファーストを守り六番に入っています。7月14日のセネタース戦では国久松一がマスクを被っていますが15日の名古屋戦では吉川がマスクを被っています。ではレギュラーキャッチャーの中田道信が怪我をしているのかと言うと、7月22日に行われたトーナメント戦のジャイアンツとの試合では、読売新聞に掲載されているテーブルスコアによると中田がマスクを被って中村金次はいつも通りのファースト、国久はセカンド、吉川がレフトに入っています。明日29日からは中田がマスクを被ることとなりますので怪我ではなさそうです。但し本日の試合を伝える読売新聞のテーブルスコアではキャッチャーが中田となっています。日本プロ野球記録大全集のテーブルスコアでは中村金次が七番キャッチャーとなっていますので、恐らく読売新聞の記載ミスではないかと思われます。






     *フランチャイズ初戦という歴史的一戦に勝利した南海メンバー。







             *政野岩夫は完投で貴重な8勝目をあげる。









               *南海は中村金次がキャッチャーを務める。



0 件のコメント:

コメントを投稿