月間MVP
投手部門
タイガース 御園生崇男 1
御園生は変則開催となった7月、タイガースの戦った7戦のうち3試合に登板して3勝0敗、27回を投げて13安打8四球9三振、自責点3、1完封を含む3試合連続完投勝利であった。
既報のとおり御園生はこの後8月1日に完投勝利を収めて今季の成績を14勝3敗としたところで兵役に就くこととなる。当ブログでは昭和12年春季リーグ戦でデビューして以降、御園生崇男の全投球内容をお伝えしてきた。昨年までは西村幸生の陰に隠れて二番手投手という位置付けにあったが、今や堂々たるエースとしてスタルヒンに唯一対抗できる投手となっている。
松木謙治郎は著書「タイガースのおいたち」で「御園生が8月初めに召集されたが、それまで14勝3敗と好調だった。彼がいれば14年(1939年)もタイガースの優勝に終わったと考えられる。」と述べている。当ブログの読者の方々も同様のお考えではないでしょうか。
打撃部門
金鯱 小林利蔵 1
小林利蔵は御園生崇男とは対照的に戦地から帰還して戦列に復帰し、今月は金鯱が戦った全7戦に出場して28打数10安打2得点9打点、本塁打2本、打率3割5分7厘と無類の勝負強さを見せつけた。
打率だけを見れば門前真佐人が21打数12安打8得点3打点、打率5割7分1厘、鶴岡一人が24打数10安打8得点3打点、本塁打1本、打率4割1分7厘であったが小林利蔵の勝負強さには一歩譲らざるを得ない。
川上哲治は21打数6安打4得点6打点、本塁打1本、打率2割8分6厘と少し調子を崩してきている。一方、中島治康は24打数9安打4得点4打点、本塁打1本、打率3割7分5厘と調子をあげてきたが小林利蔵には及ばない。
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