2011年12月25日日曜日

14年 タイガースvs阪急 6回戦


8月1日 (火) 西宮


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 タイガース 32勝15敗2分 0.681 御園生崇男
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 阪急      34勝14敗       0.708 高橋敏


勝利投手 御園生崇男 14勝3敗
敗戦投手 高橋敏        11勝4敗


二塁打 (阪)山下実、高橋
三塁打 (タ)富松2


応召の御園生、首途を飾る快投


 タイガースは初回、先頭の富松信彦が左中間を破る三塁打、本堂保次は浅い右飛に終わるが松木謙治郎の二ゴロの間に富松が還り1点を先制する。

 タイガースは3回、先頭の富松が今度は右中間に三塁打、本堂の右飛は今度は犠牲フライとなって2-0とする。

 阪急は6回、二死後黒田健吾が左前打で出塁、山下好一が中前打で続いて二死一二塁、山下実が右前にタイムリーを放ち1点返して1-2とする。

 第二試合でジャイアンツが敗れ、タイガースとしては首位をうかがうチャンスが到来、負けられない一戦となった。翌日の読売新聞によると初回の西村正夫のセンター後方の当りをジミー堀尾文人がダイビングキャッチしたとのこと。2回には一死後山下実が左中間に二塁打、3回にも高橋敏が右翼線に二塁打を放つなど序盤の御園生崇男は崩れそうになりながら何とか持ちこたえてきた。

 阪急は7回、先頭の下村豊が中前打で出塁、高橋が三前に送りバントを決めて一死二塁、しかし西村正夫は遊飛、フランク山田伝は右飛に倒れてスリーアウトチェンジ。8回は一死後山下好一が四球を選ぶが山下実の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 御園生は最終回、先頭の上田藤夫を三振、石井武夫を遊ゴロ、最後は下村を三振に打ち取る渾身のピッチングで応召前の最後の投球を締め括った。


 御園生崇男は7安打2四球5三振の完投で14勝目をあげる。翌日の読売新聞は「この大決戦を最後として勇躍名誉の軍務に赴く御園生の力投は阪急後半の肉薄を抑え切って鮮やかな勝名乗りをあげ全観衆の万歳の爆発を浴びた。」と伝えている。タイトルの「応召の御園生、首途を飾る快投」は翌日の読売新聞の見出しを使わせていただきました。






          *御園生崇男はいつも通りの安定味を見せて完投で14勝目をあげる。









               *富松信彦が2本の三塁打を放った場面。



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