7月10日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 金鯱 13勝34敗6分 0.277 内藤幸三
0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 タイガース 27勝20敗3分 0.574 三輪八郎 若林忠志
二塁打 (金)黒澤
本塁打 (タ)伊賀上 3号
勝利打点 なし
伊賀上良平、約三週間ぶりのホームラン
金鯱は初回、一死後佐々木常助が中前打で出塁、森田実の投ゴロをピッチャー三輪八郎は二塁に送球するがセーフ、野選となって一死一二塁、黒澤俊夫が左翼線に先制のタイムリー二塁打を放って1点を先制する。
金鯱は3回、一死後佐々木が四球で出塁、佐々木が二盗を決めて森田の三塁内野安打で一死一三塁、黒澤が中前にタイムリーを放って2-0とする。
タイガースは3回裏、二死後伊賀上良平がレフトスタンドにソロホームランを放って1-2とする。伊賀上のホームランは6月18日の川上哲治以来のものである。シーズン中に22日間ホームランが出ていなかったことになる。
タイガースは4回、一死後カイザー田中義雄が中前打で出塁、次のプレーは翌日の読売新聞によると中田金一の二飛をセカンド五味芳夫がワンバウンドにして併殺を狙ったが二塁ベースカバーのショート山本次郎への送球が悪送球となって一死二三塁、パスボールで三走田中が還って2-2の同点とする。
タイガースは5回から先発の三輪に代えて若林忠志をマウンドに送る。
5回以降11回まで金鯱は若林を打てず2安打無得点、タイガースも立ち直った内藤幸三を打てず2安打無得点であった。結局2対2で引き分ける。
金鯱が得た2点は何れも佐々木常助が出塁して黒澤俊夫が還したもので、佐々木が2得点、黒澤が2打点を記録した。翌日の読売新聞は「聖戦から帰還した名誉の勇士金鯱黒澤を歓迎するファンの人気は素晴らしくその熱烈な拍手に応えて黒澤は勇躍2本の安打を放つ・・・」と伝えている。
伊賀上良平が3回にホームランを放ったが、ホームランが出たの6月18日のジャイアンツvsイーグルス5回戦で川上哲治が放って以来焼き3週間ぶりのこととなる。ボールの劣化が進み、夏場の連戦で各打者のスウィングが鈍ってきたところに広い甲子園球場での試合が続いたことが原因である。
*伊賀上良平が6月18日の川上哲治以来約3週間ぶりにホームランを放った場面。当然「H」がホームランです。
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