2012年12月25日火曜日

15年 ジャイアンツvsタイガース 7回戦


7月14日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 ジャイアンツ 37勝17敗 0.685 スタルヒン
1 2 0 0 0 1 1 0 X 5 タイガース   29勝21敗3分 0.580 木下勇 若林忠志

勝利投手 若林忠志  10勝10敗
敗戦投手 スタルヒン 18勝9敗

二塁打 (ジ)川上 (タ)堀尾
三塁打 (タ)松木
本塁打 (ジ)呉 2号

勝利打点 宮崎剛 2


スクイズで決勝点

 ジャイアンツは水原茂が怪我から復帰して六番サードに入る。

 タイガースは初回、先頭のジミー堀尾文人が中前打で出塁、皆川定之の右前打で無死一二塁、本堂保次は右飛、伊賀上良平は三振に倒れて二死一三塁、カイザー田中義雄がセンター右に先制タイムリーを放って1-0とする。

 ジャイアンツは2回、先頭の千葉茂が右前打で出塁、復帰後初打席の水原が右翼線にヒットを放って無死一三塁、吉原正喜の三ゴロで水原は二封、ところがゲッツーを狙ったセカンド宮崎剛からの一塁転送が悪送球となる間に二走千葉が還って1-1の同点、打者走者の吉原も二塁に進んで一死二塁、スタルヒンの投ゴロで吉原正喜は三塁に走るがピッチャー木下勇から三塁に送球されてタッチアウト、二死一塁から呉波がライトスタンドにツーランホームランを叩き込んで3-1とする。

 タイガースは2回裏、先頭の森国五郎の三ゴロをサード水原が一塁に悪送球、森は二塁に進み、宮崎が中前打を放つと二走森は三塁ベースを蹴ってホームを狙うがセンター呉からのバックホームは「8-1-2」と中継されて本塁タッチアウト。翌日の読売新聞は、この時三塁コーチャーは三輪八郎で三輪の判断が甘かったと指摘している。更に、三輪を三塁コーチャーに出していたタイガースベンチを批判している。木下に代わる代打若林忠志は右飛に倒れるが、トップに返りジミー堀尾文人が左中間に同点タイムリー二塁打を放って3-2、皆川の三塁内野安打で二死一三塁、皆川が二盗を試みるとキャッチャー吉原の二塁送球が悪送球となって三走堀尾が生還、3-3と追い付く。

 タイガースは3回から代打の若林がそのままマウンドに上がる。

 タイガースは6回、先頭の松木謙治郎が右中間に三塁打、宮崎がスクイズを決めて4-3と勝ち越す。このスクイズは「1-2-3」と記録されています。スタルヒンから一度吉原に送球されて本塁はセーフとなったが吉原から川上に転送されて宮崎はアウトとなったようです。宮崎が無理な体勢からバントしてスタートが遅れたか、決まったと思って真面目に走らなかったかでしょう。

 タイガースは7回、一死後皆川の三ゴロをサード水原がこの日2つ目のエラー、本堂の右前打で一死一二塁、伊賀上の遊ゴロをショート白石敏男が二塁に悪送球する間に二走皆川が還って5-3とする。


 ジャイアンツとしては復帰の水原の2失策が痛かった。呉波が第2号ホームランを放った。呉は通算21本塁打を記録することとなるが戦前は6本なので貴重なホームランです。
 タイガースは木下勇-若林忠志による完封リレーで首位ジャイアンツとの差を6ゲームに詰めた。













*タイガースが6回にスクイズで決勝点をあげた場面。宮崎のスクイズは「1.2-3」と記録されている。











 

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