7月6日 (土) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 3 0 0 0 1 0 0 4 ジャイアンツ 33勝16敗 0.673 澤村栄治
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 28勝18敗4分 0.609 松尾幸造 河村章
勝利投手 澤村栄治 3勝0敗
敗戦投手 松尾幸造 7勝6敗
二塁打 (ジ)川上、中島、平山
三塁打 (ジ)平山
勝利打点 平山菊二 1
澤村栄治、3度目の無安打無得点
澤村栄治は初回、先頭の石田政良に四球を与え、村瀬一三の三ゴロをサード千葉茂がエラー、桝嘉一に送りバントを決められて一死二三塁のピンチを背負う。しかし大沢清を一邪飛、吉田猪佐喜を二飛に打ち取る。
澤村は2回、先頭の中村三郎を三振、三浦敏一を右飛に抑えるが芳賀直一に四球を与えて二死一塁、松尾幸造を二ゴロに打ち取りスリーアウトチェンジ。3回は石田を投ゴロ、村瀬を中飛、桝も中飛に打ち取り三者凡退。
澤村は4回、先頭の大沢に四球を与えるが吉田を投ゴロ併殺に打ち取り、中村三郎は中飛でスリーアウトチェンジ。5回は先頭の三浦を三振に打ち取るが芳賀に四球を与えて一死一塁、しかし松尾を三振に打ち取り、一走芳賀を牽制球で刺してスリーアウトチェンジ。6回は先頭の石田を二飛に打ち取るが村瀬の三ゴロをサード千葉がこの日2つ目のエラー、しかし桝を二ゴロ、大沢を右飛に打ち取りこここまで無安打4四球3三振無失点。
澤村は7回、先頭の吉田を右飛に打ち取り、中村には四球を与えて一死一塁、三浦を三飛、芳賀を三ゴロに打ち取りスリーアウトチェンジ。
澤村は8回、先頭の松尾に代わる代打服部受弘を捕飛に打ち取り、トップに返り石田を右飛、村瀬を遊飛に仕留める。
澤村は9回、先頭の桝を中飛、大沢を右飛、最後は吉田を中飛に打ち取り、自身3度目の無安打無得点を記録する。
翌日の読売新聞は「この日澤村は彼独自の左足を高々と上げるフォームを回復し・・・」と伝えている。兵役から復帰後の澤村は腕が下がりサイド気味の投球であったとも伝えられているが、少なくともこの日は左足を高々と跳ね上げて、真っ向上段からストレートと懸河のドロップを投込んでいたのである。奪った三振は5回までの3個ではあったが、6回以降の12個のアウトのうちフライアウトが10個を占めていることからも分かるように、最後までストレートの伸びが落ちなかったのである。
ジャイアンツは3回、先頭の白石敏男が中前打で出塁、今季初めて二番に起用された吉原正喜が左前打を放って無死一二塁、川上哲治の投ゴロで白石は三封、中島治康は二飛に倒れ、千葉が四球を選んで二死満塁、ここで平山菊二が中越えに走者一掃の三塁打を放って3-0とする。
ジャイアンツは7回、先頭の川上が右中間に二塁打、中島が左翼線にタイムリー二塁打を放って4-0とする。
澤村栄治は無安打5四球3三振無失点で昭和11年9月25日のタイガース戦、昭和12年5月1日のタイガース戦に続いて三度目のノーヒットノーランを達成した。
*澤村栄治の3度目のノーヒットノーランを伝えるスコアカード。
*澤村栄治に無安打無得点に抑えられた名古屋打線。
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