2012年12月26日水曜日

15年 セネタースvs南海 7回戦


7月15日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  2  2 セネタース 33勝17敗5分 0.660 浅岡三郎
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  0 南海          16勝35敗2分 0.314 劉瀬章

勝利投手 浅岡三郎 9勝5敗
敗戦投手 劉瀬章     2勝4敗

勝利打点 なし


代打攻勢

 セネタース先発の浅岡三郎、南海先発の劉瀬章、両軟投派の対決は9回まで両軍3安打ずつの無得点で試合は延長戦に突入する。

 セネタースは10回、先頭の織辺由三がセンター左にヒット。トップに返り苅田久徳が送りバントを決めて一死二塁、村松長太郎に代わる代打小島二男が左前打、これをレフト木村勉が後逸する間に織辺が還って1点を先制、小島は三塁に進んで一死三塁、山崎文一に代わる代打野口二郎がセンター右にタイムリーを放って2-0とする。この日は後楽園名物の烈風砂塵を捲き揚げる悪天候で、木村の守備にも影響した可能性がある。

 南海は10回裏、先頭の上田良夫の遊ゴロをショート柳鶴震がエラー、劉瀬章に代わる代打国久松一が左前打を放って無死一二塁、前田貞行が送りバントを決めて一死二三塁、トップに返り岩出清が四球を選んで一死満塁、しかし藤戸逸郎は二飛、清水秀雄は一ゴロに倒れて試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。

 浅岡三郎は135球で10回を投げ抜き4安打4四球4三振、今季5度目の完封で9勝目をあげる。


 セネタース苅田監督の采配が光った。10回は小島二男、野口二郎の代打起用がズバリ的中、セネタースはこの日も野口二郎を休ませていたが一番いいところで代打に起用した。野口二郎は10回裏の守備ではそのままライトに入っていたので、10回裏のピンチは浅岡に代えて野口投入も考えられたが浅岡の続投で逃げ切った。苅田の自伝でもこの頃野口二郎の肩は限界に来ていてだましだまし使っていたことが確認できる。野口二郎の自伝によると「(昭和=筆者注)17年くらいまでは、完投しても、あとに尾を引く、疲れが残る、それがバッティングに影響する、ということはまずなかった。」とのことです。矢張り鉄人です。







          *浅岡三郎は10回を投げ抜き今季5度目の完封で9勝目をあげる。















     *10回表の代打攻勢が成功して南海を振り切ったセネタース打線。











 

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