7月15日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 名古屋 30勝21敗4分 0.588 村松幸雄 西沢道夫 大沢清
1 0 4 1 3 0 0 0 X 9 ジャイアンツ 38勝17敗 0.691 中尾輝三
勝利投手 中尾輝三 14勝5敗
敗戦投手 村松幸雄 12勝7敗
二塁打 (名)吉田 (ジ)白石、呉
本塁打 (ジ)川上5号、6号
勝利打点 川上哲治 10
川上哲治、二打席連続本塁打
ジャイアンツは初回、先頭の白石敏男が左中間に二塁打、吉原正喜は中飛に倒れ、川上哲治の右飛で白石はタッチアップから三進、中島治康が四球を選んで二死一三塁、千葉茂が中前に先制タイムリーを放って1-0とする。
名古屋は2回、先頭の吉田猪佐喜が右中間に二塁打、中村三郎の三ゴロの間に吉田は三進、三浦敏一の左犠飛で1-1の同点に追い付く。
ジャイアンツは3回、先頭の吉原が中前打で出塁、川上がレフトスタンドにツーランホームランを放って3-1と勝ち越し、中島は遊ゴロに倒れるが千葉が三塁に内野安打、千葉はピッチャー村松幸雄の牽制球に刺されて二死無走者、しかし水原茂が中前打、平山菊二が右前打、中尾輝三が四球を選んで二死満塁、呉波が右中間を破って2点を追加し5-1とする。
名古屋は4回から先発の村松に代えて二番手として西沢道夫をマウンドに送る。
ジャイアンツは4回、一死後川上がレフトスタンドに二打席連続ホームランを叩き込んで6-1とする。
ジャイアンツは5回、先頭の水原がセンター左にヒット、平山の遊ゴロでランナーが入れ替わり、中尾はピッチャー強襲ヒット、呉は四球を選んで一死満塁、トップに返り白石が押出し四球を選んで7-1、吉原が左前に2点タイムリーを放って9-1とする。
名古屋は6回から三番手として大沢清をマウンドに送る。大沢は3イニングを1安打1四球3三振無失点に抑えてようやく試合は落ち付く。
中尾輝三は3安打5四球8三振の完投で14勝目をあげる。
川上哲治が二打席連続ホームランを放った。川上は3月21日の神戸球場でも1日2本塁打を記録しているがこの時はダブルヘッダーで1本ずつであった。本日の当りは2本ともレフトスタンドへのものであった。千葉茂は自伝に川上の若い頃はレフトへの当りが強烈であったと書いている。戦後まで続く川上の長いキャリアからみれば昭和15年はまだプロ入り3年目であり「若い頃」でしょう。大和球士が新聞誌上に「弾丸ライナー」と書くのは今年の秋のことです。
川上はこれで夏季シリーズ88打数32安打3割6分4厘となり、鬼頭数雄87打数32安打3割6分8厘とは安打数は同じで打数が1多く4厘差。今季通算では鬼頭の3割5分7厘に対して3割3分2厘である。
*中尾輝三は3安打完投で14勝目をあげる。
*川上哲治が第二打席と第三打席で2打席連続ホームランを放った場面。
*「雑記」欄には『川上二打席続けて本塁打する」と書かれている。
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