7月11日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 イーグルス 27勝22敗2分 0.551 亀田忠
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 28勝20敗4分 0.583 村松幸雄
勝利投手 亀田忠 14勝11敗
敗戦投手 村松幸雄 12勝6敗
勝利打点 なし
村松幸雄、2暴投に散る
イーグルス先発の亀田忠と名古屋先発の村松幸雄による投げ合いは10回まで両軍無得点。
内容は村松の方が優っていた。村松はイーグルス打線を7回まで無安打無得点に抑える。2回は亀田忠の遊ゴロをショート村瀬一三がエラーしたが谷義夫の遊ゴロは「6-4-3」のゲッツー。7回も一死後岩垣二郎を四球で出すが中河美芳のショートライナーは「L6-3」と渡って岩垣は戻れずダブルプレー。しかし8回に谷に中前打を許すと9回は岡田福吉に中前打、10回も亀田に中前打を許すなど終盤は疲れが出てきている。
亀田忠は四球を出さないピッチングで10回まで1四球であった。4回に桝嘉一、大沢清に連打を許すが吉田猪佐喜を遊ゴロ併殺に打ち取る。7回も二失と芳賀直一の中前打で二死一二塁のピンチを迎えるが村松を遊ゴロに打ち取る。
イーグルスは11回表、先頭の清家忠太郎が四球を選んで出塁、山田潔は2球バントを失敗するが一二塁間を破る。山田のバント失敗は翌日の読売新聞の記事からの引用ですが、スコアカードにもファウル2つが記録されており読売の記事を裏付けている。ライト吉田からの返球が逸れる間に一走清家が三塁に進んで無死一三塁、山田が二盗を決めて無死二三塁、岡田は浅い中飛に倒れて一死二三塁。ここからは翌日の読売新聞の記事とスコアカードの記録を併記していきます。3球目の投球がワイルドピッチとなって1点を先制、これはスクイズを見破ってウエストしたが高く外し過ぎて暴投となったものです。山田も三塁に進み、岩垣が四球を選んで一死一三塁、岩垣が二盗を決めて一死二三塁、中河の打席でもワイルドピッチで三走山田が還って2-0、これはスクイズでは無かったようですが高く抜けて暴投となったようです。中河は三邪飛、亀田は中飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
亀田忠は11回裏の名古屋の反撃を三者凡退に退けて、130球で11回を投げ抜き5安打1四球2三振、今季8度目の完封で14勝目をあげる。亀田と言えば「三振か四球」で語られることが多いのですが、こういうピッチングもあります。「技巧派亀田」の歴史に残る試合として記憶されるべきでしょう。亀田は完封数でスタルヒンと並んでいたが単独トップに躍り出た。
村松幸雄は118球で11回を完投して4安打4四球2三振であったが、自らの2つの暴投に散った。
*亀田忠は延長11回を5安打1四球3三振で今季8度目の完封、14勝目をあげる。
*村松幸雄が二つの暴投を犯してイーグルスが2点を奪った場面。旧式スコアカードに慣れていても解読は難しいかもしれません。現在、旧式スコアカードを毎日解読している人間は筆者以外にはいないと考えられますので、相当な野球通の方でも解読は不可能でしょう。打順は下に掲載しております。
0 件のコメント:
コメントを投稿