7月11日 (木) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 南海 15勝33敗2分 0.313 政野岩夫
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 金鯱 13勝35敗6分 0.271 内藤幸三
勝利投手 政野岩夫 4勝8敗
敗戦投手 内藤幸三 2勝5敗
三塁打 (金)森田
勝利打点 岩出清 3
岩出清、9回に決勝タイムリー
昭和15年ペナントレースでは優勝争いはジャイアンツが抜け出しにかかってきたが、七位争いは熾烈を極めている。7月10日現在で南海が14勝33敗2分で2割9分8厘、ライオンが15勝36敗2分で2割9分4厘、金鯱がやや離れて13勝34敗6分で2割7分7厘。但し金鯱はこの試合に勝てば南海に並ぶこととなる。
金鯱は4回、先頭の室脇正信が中前打で出塁、漆原進の投前送りバントはピッチャー政野岩夫が巧く捌いて室脇は二封、内藤幸三の中飛をセンター岡村俊昭が落球して一死一二塁、岡村は5回から山尾年加寿に交代させられることとなる。大宮清は三振に倒れるがトップに返り五味芳夫のピッチャー強襲ヒットで二死満塁、佐々木常助がツーナッシングから粘って押出し四球を選び1点を先制する。
金鯱先発の内藤幸三は昨日のタイガース戦で延長11回を投げ抜いての連投となった。その内藤は初回に岩出清に中前打を許したのみで2回~8回まで無安打ピッチング、ここまで1安打6四球無三振無失点の好投を見せる。
南海は9回、一死後藤戸逸郎に代わる伊藤経盛が三塁に内野安打、前田貞行は三振に倒れるが伊藤が二盗に成功、政野が四球を選んで二死一二塁、キャッチャー松元三彦の捕逸で伊藤が三塁に進んで二死一三塁、国久松一が左前に同点タイムリーを放って1-1、岩出が中前に逆転タイムリーを放って2-1と勝ち越す。
政野岩夫は最終回の金鯱の反撃を松元三ゴロ、五味、佐々木を連続三振に斬って捨て、5安打5四球6三振1失点、自責点ゼロの完投で4勝目をあげる。
この試合で南海は国久松一が3盗塁、岩出清が2盗塁、前田貞行が2盗塁、伊藤経盛が1盗塁と合計8個の盗塁を決めた。金鯱のキャッチャーは長島進が故障のためかここ4試合大宮清が先発マスクを被っている。長島もよく走られたが、大宮清は更に走られている。
*政野岩夫は5安打完投で4勝目をあげる。
*8盗塁を記録して快勝した南海打線。
0 件のコメント:
コメントを投稿