7月19日 (金) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 阪急 29勝21敗4分 0.580 浅野勝三郎 石田光彦
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ライオン 15勝38敗3分 0.283 近藤久
勝利投手 浅野勝三郎 3勝3敗
敗戦投手 近藤久 3勝11敗
セーブ 石田光彦 2
二塁打 (阪)黒田
勝利打点 黒田健吾 5
黒田健吾決勝二塁打
阪急先発の浅野勝三郎は7回まで四球1個で無安打無得点のピッチングを続ける。浅野は4月14日のタイガース戦で四球1個の準完全試合を達成しているが今年2度目の快挙達成まであと2イニングとなった。但し味方も無得点が続いている。
ライオン先発の近藤久も阪急打線を7回まで4回の上田藤夫の中前打1本に抑えている。この時は続くフランク山田伝の一ゴロをファースト広田修三がベースを踏んでから二塁ベースカバーのショート加地健三郎に送球して「3-6B」の併殺で切り抜けた。
阪急は8回、一死後浅野の一ゴロをファースト広田がエラー、トップに返り黒田健吾が左翼線にタイムリー二塁打を放ち浅野がホームを踏んで均衡を破り1-0とする。
ライオンは8回、先頭の広田の二ゴロをセカンド上田がエラー、井筒研一がチーム初ヒットを中前に放って無死一二塁、阪急ベンチはここで好投の浅野から石田光彦にスイッチ、前日名古屋からライオンへの移籍が認められた鬼頭政一が送りバントを決めて一死二三塁、しかし伊勢川眞澄は三振、近藤は二直に倒れてスリーアウトチェンジ。
石田光彦は最終回のライオンの反撃も坪内道則を三直、加地に代わる代打菊矢吉男を三飛、戸川信夫を遊ゴロに打ち取り見事なリリーフで当ブログルールによりセーブが記録される。石田は投球の切れ味や気性からクローザーに向いていると考えられる。
浅野勝三郎は7回3分の0を投げて1安打1四球3三振無失点で3勝目をあげる。今季二度目の無安打無得点は逃したが、翌日の読売新聞によると「ライオンは浅野のカーブに手が出ず」とのこと。4月14日のタイガース戦でも「見事なコントロールをもって内外角を極めつけるスローカーブ」とのことで、浅野の武器はカーブであることが分かる。
近藤久も9回を完投して2安打4四球1死球6三振1失点、自責点ゼロのピッチングであった。
両軍合わせて3安打であったが、阪急は黒田健吾の決勝二塁打で2連勝、三位タイに並ぶ名古屋とタイガースに半ゲーム差と迫った。
*阪急は浅野勝三郎-石田光彦で1安打完封リレー。
*黒田健吾が決勝二塁打を放った阪急打線。
*1安打に抑えられたライオン打線。首位打者鬼頭数雄と名古屋から移籍してきた鬼頭政一(後の西鉄・太平洋クラブ・クラウンライター監督;西鉄では休養した中西の代理監督)の兄弟が初めてラインナップに顔を揃えた試合となる。
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