2012年12月24日月曜日

15年 ライオンvs名古屋 7回戦


7月14日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 ライオン 15勝37敗3分 0.288 近藤久 福士勇
0 0 0 2 0 0 2 0 X  4 名古屋  30勝20敗4分 0.600 松尾幸造

勝利投手 松尾幸造 8勝7敗
敗戦投手 近藤久    3勝10敗

三塁打 (ラ)鬼頭

勝利打点 松尾幸造 1


松尾幸造独り舞台

 松尾幸造が快心のピッチングを見せた。3回まで三者凡退、4回一死後加地健三郎にこの日唯一の四球を与えるが好調戸川信夫を三ゴロ、首位打者鬼頭数雄を二ゴロに抑える。5回、6回も三者凡退でここまでノーヒットンーランを続ける。7回も先頭の加地を二ゴロ、戸川を右飛に打ち取るが鬼頭に左中間を抜かれて三塁打、広田修三は三ゴロに抑える。8回、9回も三者凡退で切り抜け、結局1安打1四球1三振で今季4度目の完封、8勝目をあげる。恐らく生涯最高のピッチングでしょう。

 名古屋は4回、一死後吉田猪佐喜の遊ゴロをファースト広田が一塁ベースを踏み忘れて無死一塁、記録は広田のエラー、翌日の読売新聞によると「一塁広田が塁を跨いで吉田の遊ゴロを生かす」とのこと。中村三郎は三振に倒れるが吉田が二盗を決めて、三浦敏一、芳賀直一が連続四球を選んで二死満塁、ここで松尾がレフトに2点タイムリーを放ち2-0とする。

 名古屋は7回、先頭の松尾が中前打、村瀬一三の中前打で無死一三塁、ライオンベンチはここで先発の近藤久から福士勇にスイッチ、村瀬が二盗を決めて無死二三塁、桝嘉一の中犠飛で3-0、二走村瀬もタッチアップから三塁に進み、石田が四球から二盗を決めて一死二三塁、大沢清の二ゴロの間に村瀬が還って4-0として勝負を決める。


 松尾幸造は打撃でも先制&決勝の2点タイムリーに追加点のきっかけとなる中前打で3点目のホームを踏むなど独り舞台の活躍であった。


 翌日の読売新聞によると松尾が鬼頭に打たれた三塁打について「この一打に松尾は惜しくも“無安打無得点”記録を逸したのであるが小西監督がベンチから“緩めるな”と注意しているにもかかわらず球速を減じた配球を痛打されたものである」とのことです。ここは鬼頭数雄のバッティング技術を褒めるべきでしょう。松尾幸造はチェンジ・オブ・ペースを覚えてピッチングが安定してきたことを裏付ける貴重な資料となっています。









         *松尾幸造は1安打1四球1三振で今季4度目の完封、8勝目をあげる。














     *松尾幸造に鬼頭数雄の三塁打1本に抑え込まれたライオン打線。







 

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