2012年12月26日水曜日

15年 イーグルスvsタイガース 7回戦


7月15日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 1 0 0 0 0 0  1 イーグルス 27勝24敗3分 0.529 中河美芳
0 0 0 0 0 0 1 1 X  2 タイガース 30勝21敗3分 0.588 藤村隆男 三輪八郎 若林忠志

勝利投手 三輪八郎 9勝1敗
敗戦投手 中河美芳 5勝9敗
セーブ     若林忠志  3

二塁打 (タ)本堂、堀尾

勝利打点 本堂保次 4


1安打リレー

 イーグルスは3回、一死後清家忠太郎の二ゴロをセカンド宮崎剛がエラー、山田潔の一ゴロの間に清家は二進、トップに返り岡田福吉の二ゴロを又も宮崎がエラー、二走清家は三塁ベースを蹴ってホームを狙うが白球を拾い上げた宮崎からのバックホームにタッチアウト。

 イーグルスは4回、一死後三番太田健一がストレートの四球、四番中河美芳もストレートの四球で一死一二塁、長谷川重一も四球を選んで一死満塁、タイガースベンチは先発の藤村隆男を下げて三輪八郎をリリーフに送る。玉腰忠義が押出し四球を選んで1点を先制、木下政文の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。イーグルスはここまで無安打ながら1点を先制する。

 イーグルス先発の中河美芳のスローカーブにタイガース打線は6回まで3安打無四球無得点に抑えられる。

 タイガースは7回、一死後本堂保次が左翼線に二塁打、伊賀上良平が四球を選んで一死一二塁、カイザー田中義雄がセンター右に同点タイムリーを放って1-1とする。

 タイガースは8回、先頭の宮崎が三塁に内野安打、山根実に代わる代打森国五郎の投ゴロでランナーが入れ替わり、三輪に代わる代打若林忠志の一ゴロで再度ランナーが入れ替わって二死一塁、トップに返りジミー堀尾文人が左中間に二塁打を放って二死二三塁、皆川定之が四球を選んで二死満塁、本堂保次が押出し四球を選んで2-1と逆転に成功、これが決勝点となった。

 代打に出た若林はそのままマウンドに上がり、9回表のイーグルスの反撃を三者凡退に抑えて当ブログルールによりセーブが記録される。先発の藤村隆男は3回3分の1を投げて無安打、二番手の三輪八郎は4回3分の2を投げて1安打、若林忠志は1イニングを無安打。


 タイガースは1安打リレー、イーグルスは8回に放った岡田福吉の左前打1本に抑えられた。昭和15年4月21日にもイーグルスが長谷川重一3回3分の1、亀田忠5回3分の2で1安打リレー2失点で金鯱を破っている。

 継投による無安打無得点は戦前は2回記録されており、昭和16年6月22日に黒鷲が中河美芳5回3分の1、石原繁三3回3分の2で名古屋を無安打無得点に抑え、同年8月2日に阪急が江田孝7回3分の2、森弘太郎1回3分の2で名古屋を無安打無得点に抑えている。

 継投による無安打リレーで相手に得点を許した事例は既にお伝えしたとおり昭和14年5月6日に記録されている。南海は阪急とのダブルヘッダー第二試合で宮口美吉が6回、平野正太郎が3回を投げて阪急を無安打に抑えながら宮口が2失点を喫して1対2で敗れている。










           *タイガースは三人のリレーでイーグルス打線を1安打に抑えた。















     *タイガース投手陣に1安打に抑えられたイーグルス打線。









 

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