2013年10月13日日曜日

「8-4-3」のダブルプレー




 昭和16年4月26日、南海vs大洋3回戦の4回表南海の攻撃で「8-4-3」のダブルプレーが記録されました。三塁に決勝二塁打を放った村上一治、一塁に四球出塁の岡村俊昭を置いて一死一三塁、柳鶴震の打球は中前への当りですがセンター森田実からセカンドベースカバーの苅田久徳に送球して一走岡村は二封、苅田は一塁に送球してゲッツーを完成させました。


 柳の打球がセンターへのハーフライナーとなって一走岡村のスタートが遅れ、柳も捕られたと判断してスタートを切らなかったのでしょうか。ゴロで抜けた当りで「8-4-3」だとしたら歴史に残るプレーとなります。何れにしろセンター森田実、セカンド苅田久徳の好判断がもたらしたプレーであることは間違いありません。



 世界野球史上最高の外野守備を見せた中堅手と言えばトリス・スピーカーとなります。前進守備をとり、ランナー二塁でセンターライナーを捕球してそのまま二塁ベースに駆け込むダブルプレーを得意にしていたと伝えられています。「8-4-3」もやったことはあるのでしょうね。



*南海4回の攻撃、一死一三塁から柳鶴震の当りはセンターに抜けるが「8-4-3」の併殺が記録された。





*「8」の上に「L」と書かれているようにも見えますので、柳の当りはセンターへのハーフライナーだったのではないでしょうか。





  *併殺のメンバーはセンターの森田実、セカンドの苅田久徳、ファーストの石井豊でした。






      *世界野球史上最高の外野守備と言われるトリス・スピーカーのサインボール。












 

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