2013年10月31日木曜日

16年 阪急vs南海 4回戦


5月5日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 2 0 0 2 0 5 阪急 11勝7敗 0.611 笠松実 森弘太郎
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 南海 7勝10敗 0.412 川崎徳次 神田武夫

森弘太郎 7勝0敗
川崎徳次 2勝4敗

二塁打 (急)山田 (南)安井、岩本

勝利打点 新富卯三郎 2

猛打賞 (南)安井鍵太郎 2


井野川采配

 阪急は初回、一死後フランク山田伝が右前打で出塁、上田藤夫は二飛に倒れるが、黒田健吾が四球を選んで二死一二塁、新富卯三郎が右前に先制タイムリーを放って1-0とする。

 南海は2回、鬼頭数雄、村上一治が連続四球、阪急・井野川利春監督はここで先発の笠松実をスパッとあきらめて森弘太郎を注ぎ込み、岡村俊昭が送りバントを決め、木村勉が四球を選んで一死満塁、井野川監督は更にセカンドを田中幸男から伊東甚吉に交代、柳鶴震の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は5回、一死後伊東が右前打で出塁、山田が右中間にタイムリー二塁打を放って2-0、中継が乱れる間に山田は三塁に進み、上田の右前タイムリーで3-0とする。

 南海は5回裏、二死後国久松一の遊ゴロをショート上田が一塁に悪送球、安井鍵太郎が右前打を放って二死一二塁、岩本義行が左翼線に二塁打を放って1-3とする。

 阪急は7回、先頭の伊東が四球で出塁、山田の二直に一走伊東が飛び出してゲッツー、しかし上田良夫が四球で出塁、黒田が左前打、新富が四球を選んで二死満塁、南海は先発の川崎徳次から神田武夫にスイッチ、森田定雄に代わる代打井野川利春監督は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 阪急は8回、先頭の日比野武の遊ゴロをショート柳がエラー、森は四球、中島喬の三前バントが内野安打となって無死満塁、トップに返り伊東の遊ゴロを柳が再び失して4-1、南海はショートを柳から前田貞行に交代、山田の遊ゴロ併殺の間に三走森が還って5-1とする。


 2回途中から登板した森弘太郎は8イニングを投げて8安打4四球1三振1失点、自責点ゼロの投球で開幕以無傷の7連勝を飾る。


 阪急の勝因は2回の井野川采配にあった。すなわち、連続四球の笠松実を見切って森弘太郎を投入、一死満塁となるとセカンドを田中幸男から伊東甚吉に交代、直後に「6-4-3」のゲッツーでピンチを凌いだ。




 

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