2013年10月19日土曜日

16年 黒鷲vs名古屋 3回戦


4月29日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 黒鷲     4勝12敗 0.250 長谷川重一
1 0 0 0 0 0 4 0 X 5 名古屋 7勝9敗 0.438 河村章 西沢道夫

勝利投手 河村章        4勝1敗
敗戦投手 長谷川重一 1勝5敗

二塁打 (黒)木下 (名)芳賀
三塁打 (名)本田
本塁打 (名)吉田 2号

勝利打点 本田親喜 1

ファインプレー賞 (名)本田親喜 5 (黒)中河美芳 3、4


本田親喜、走攻守に獅子奮迅の活躍!

 黒鷲は初回、寺内一隆、玉腰忠義が連続左翼線ヒット、小島利男の中飛で二走寺内がタッチアップから三塁に進んで一死一三塁とするが、サム高橋吉雄の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。2回も一死後木下政文が中越え二塁打、長谷川重一は左飛に倒れるが、清家忠太郎が左前打、山田潔が四球を選んで二死満塁、しかし寺内が二飛に倒れてこの回も無得点。黒鷲は序盤のチャンスを活かせなかったことが最後まで響いた。

 名古屋は初回、先頭の木村進一が四球で出塁、岩本章は中飛に倒れ、本田親喜の三ゴロで木村は二封、一塁に残った本田が二盗、キャッチャー清家からの送球が高投となって外野に抜ける間に本田は快足を飛ばして三塁を回りホームに還って1点を先制する。続く大沢清の一ゴロはファースト中河美芳の好守に阻まれスリーアウトチェンジ。

 名古屋は2回、一死後服部受弘が左前打、芳賀直一の遊ゴロでランナーが入れ替わり二死一塁、石丸進一のファーストライナーを中河が又もファインプレー、ピンチの芽を摘み取る。

 名古屋は3回、一死後木村が中前打、岩本の遊ゴロで木村は二進、本田が四球を選んで二死一二塁、ここで重盗を試みるがキャッチャー清家からの三塁送球に木村はタッチアウト。

 名古屋は4回、先頭の大沢が四球で出塁、吉田猪佐喜は右飛、服部は左飛に倒れるが、芳賀が右前打を放って二死一二塁、石丸の中前打で二走大沢は三塁ベースを蹴ってホームを突くがセンター寺内からのバックホームにタッチアウト。黒鷲は好守を連発させて何とか粘る。

 名古屋は5回、河村章の四球を木村が送り、本田の四球で二死一二塁とするが大沢が中飛に倒れ、6回も先頭の吉田が四球、服部の三直で吉田が飛び出しサード木下から「5-3」と送られてダブルプレー、直後に芳賀の左中間二塁打が飛び出すが石丸はレフトライナーに倒れてスリーアウトチェンジ。

 鳴りを潜めていた黒鷲は7回、一死後清家の三ゴロをサード芳賀がエラー、山田の左前打で一死一二塁、トップに返り寺内の投ゴロで二走清家は三封、玉腰が左前にタイムリーを放って遂に1-1の同点に追い付く。

 同点に追い付かれた名古屋は7回裏、先頭の河村が中前打を放つと代走に牧常一を起用、トップに返り木村が送って一死二塁、岩本が四球を選んで一死一二塁、ここで本田が右中間を深々と破る三塁打、二者を迎え入れて3-1と勝ち越し、大沢は一直に倒れるが、吉田がレフトスタンドにツーランホームランを叩き込んで5-1と突き放す。

 7回まで7安打を許しながら粘りのピッチングを見せていた河村に代走を出した名古屋は8回から西沢道夫をマウンドに送る。

 8回は三者凡退に終わった黒鷲は9回、先頭の長谷川が四球で出塁、清家の二ゴロでランナーが入れ替わり、山田の遊ゴロをショート石丸が失して一死一二塁、トップに返り寺内の代打金子裕の三ゴロで石丸は二封、玉腰が四球を選んで二死満塁、名古屋ベンチは7回からライトに入っていた富松信彦に代えて代打に杉田屋守を起用するが二ゴロに終わって試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。翌日の読売新聞・鈴木惣太郎の論評は「富松に打たせて本塁打を狙うべきであり単打主義杉田屋の出場は首肯しかねる。」としている。


 雨の中の一戦は本田親喜が走攻守に獅子奮迅の活躍を見せた。すなわち、初回は二盗からキャッチャー悪送球に乗じて一気にホームイン、7回は決勝の三塁打を放ち、8回には高橋のレフトライナーをスーパーキャッチ、真の殊勲打及び勝利打点に加えてファインプレー賞も贈呈された。


 雨が激しくなり、第二試合に予定されていた巨人vs阪神3回戦は順延された。














 

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