2014年8月3日日曜日

16年  名古屋vs南海 12回戦


11月10日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 名古屋 37勝46敗 0.446 森井茂 西沢道夫
0 0 0 0 1 0 1 0 X  2 南海    42勝40敗 0.512 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次 12勝16敗
敗戦投手 森井茂       4勝6敗

二塁打 (南)川崎
三塁打 (南)鬼頭

勝利打点 鬼頭数雄 2


鬼頭数雄が全打点

 南海先発の川崎徳次は秋季シリーズ後半に入って4勝1敗。内容が素晴らしく完封勝利が一つと完投勝利の三つも全て1失点というもの。この日も7回まで名古屋打線を1安打無失点に抑える好投を見せる。

 南海は3回、先頭の国久松一の三ゴロをサード芳賀直一がエラー、川崎が送って一死二塁、続く前田貞行の遊ゴロをショート石丸進一がエラーして一死一三塁、鬼頭数雄の一二塁間のゴロで一走前田が守備妨害をとられて二死一三塁、鬼頭が二盗を決め安井鍵太郎が四球を選んで二死満塁とするが、北原昇が遊飛に倒れて先制のチャンスを逃す。

 南海は5回、先頭の国久が三塁に内野安打、川崎が送って一死二塁、前田の三ゴロの間に国久は三進、トップに返り鬼頭が右前にタイムリーを放って1点を先制する。

 南海は7回、先頭の川崎が右翼線に二塁打、前田が送って一死三塁、トップに返り鬼頭が右中間に三塁打を放って2-0とリードを広げる。

 川崎は8回、先頭の石丸進一に中前打を許すが西沢道夫を三飛、石丸藤吉を右飛、古川清蔵に代わる代打桝嘉一を三邪飛に打ち取る。9回も先頭の大沢清に中前打を許すが吉田猪佐喜を右飛、三浦敏一を一飛、最後は岩本章に代わる代打本田親喜監督を二飛に打ち取り2試合連続完封を達成する。ランナーを出した後は全て凡飛に打ち取っており、最後まで球威が衰えなかったことを物語っている。


 鬼頭数雄が先制打と追撃の三塁打を放ち南海の全打点を記録した。昨年は川上哲治との激しい首位打者争いを演じてリーディングヒッターに輝いたが、南海に移籍した今季は精彩を欠いていた。久し振りに猛打を炸裂させた鬼頭数雄も今季限りで応召し戦死することとなる。




*川崎徳次は名古屋打線を3安打に抑えて今季4度目の完封、12勝目をあげる。






*鬼頭数雄が全打点をマークした南海打線。







*前田貞行の守備妨害は、スコアカードには「I.P」(イリーガル・プレー)と記録されている。








 

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