2014年8月2日土曜日

三冠への道 2014 その9



 暑い盛りですが月間MVPの季節がやってきました。


 ア・リーグ打撃部門はトリー・ハンターとホセ・アブレイユの一騎打ちとなりました。中地区トップを行くデトロイト・タイガースを牽引するベテラン、トリー・ハンターは88打数32安打で3割6分4厘、6本塁打24打点。一方、ホセ・アブレイユは99打数37安打で3割7分4厘、6本塁打19打点。大きく違うのがアブレイユは僅かに12得点のところハンターは17得点。中地区トップを行くタイガースと4位のホワイトソックスの得点力の差が表れています。当ブログは7月の月間MVPはトリー・ハンターと予想します。フェンスに激突しながらホームランボールを掴み捕る守備でお馴染のハンターも39歳になりました。新人王どころか年間MVPの可能性まであるホセ・アブレイユですが、ここは大ベテランに譲りましょう。


 ア・リーグ投手部門はレベルの高い争いとなりました。オークランドのソニー・グレイは5勝0敗、35回を投げて31奪三振、防御率1.03、WHIP1.06、被打率0.200。今季デトロイトに移籍したデビッド・プライスは5勝1敗、46回3分の2を投げて45奪三振、防御率1.74、WHIP0.94、被打率0.205。シアトルの岩隈は4勝1敗、42回3分の2を投げて39奪三振、防御率2.32、WHIP0.84、被打率0.215。クリーブランドのコーリー・クルーバーは4勝0敗、41回を投げて43奪三振、防御率1.54、WHIP0.68、被打率0.169。

 当ブログはコーリー・クルーバーと予想します。5月に田中が受賞した時も当ブログはクルーバーと予想してハズれました。今月はリベンジといきます。勝利数、投球回数、奪三振でトップのデビッド・プライスが受賞する確率が高いとは思いますが、クルーバーはWHIPと被打率で断然トップです。30日のシアトル戦で3安打完封しているのも強調材料となります。ということで、5月の時にも書いたとおり現在スライダーのキレでは世界最高と評価しているクルーバーでいきます。

 ソニー・グレイは5勝0敗で防御率もいいのですが、投球回数が少なく4月にも受賞していることから今月は苦しいか。岩隈は健闘しましたが数字的には少し落ちる。他にもギャレット・リチャーズは3勝2敗ながら43回3分の1を投げて44奪三振、防御率2.70、WHIP0.85、被打率0.185。フェリックス・ヘルナンデスに至っては1勝1敗ですが37回を投げて41奪三振、防御率1.70、WHIP0.78、被打率0.156。投球内容だけを見たらキング・ヘルナンデスの2か月連続受賞であってもおかしくない。



 ナ・リーグ打撃部門はアトランタ・ブレーブスとの激しい首位争いを演じているワシントン・セネタースを牽引するジェイソン・ワースと予想します。7月は83打数28安打で3割3分7厘、6本塁打24打点、OPS1.132でライバルはいない。強いてあげればシカゴ・カブスのアンソニー・リゾ。104打数32安打で3割8厘、8本塁打15打点、OPS0.953ですがジェイソン・ワースで決まりでしょう。


 ナ・リーグ投手部門はクレイトン・カーショウの2か月連続受賞と予想します。7月は4勝0敗、42回を投げて43奪三振、防御率1.07、WHIP0.64、被打率0.165。6月に続いて歴史的な安定実のあるピッチングが続いています。26日にはライバルのサンフランシスコ・ジャイアンツを3安打完封しているのも大きなアドバンテージです。中四日で31日に今月4勝目をマークしました。

 サンディエゴ・パドレスのタイソン・ロスは4勝2敗、41回を投げて48奪三振、防御率1.10、WHIP0.93、被打率0.194。カーショウの31日の登板がなかったらロスを本命にする予定でした。7月2日のレッズ戦で3安打完封していますが1か月前のことで印象が薄れている可能性があります。198センチの巨体から繰り出すストレートに威力があり、ようやく素質を開花させてきました。Wikipediaには「奪三振が少ない」などと書かれていますが、7月の数字をよく見てくださいね。






 

0 件のコメント:

コメントを投稿