2014年8月19日火曜日

17年 朝日vs阪急 1回戦


3月28日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 朝日 0勝1敗 0.000 内藤幸三 林安夫
3 0 0 0 3 0 0 0 X 6 阪急 1勝0敗 1.000 橋本正吾 笠松実

勝利投手 笠松実     1勝0敗
敗戦投手 内藤幸三 0勝1敗

二塁打 (急)森田
三塁打 (急)中村

勝利打点 山下好一 1


中村栄、デビュー戦で3打点

 阪急は初回、先頭の西村正夫が四球から二盗に成功、フランク山田伝も四球を選び、黒田健吾も二ゴロで山田は二封、黒田も二盗を決めて、日比野武も四球で一死満塁、山下好一がツーナッシングから粘って押出し四球を選び1点を先制、森田定雄の三ゴロで三走黒田は本封されて二死満塁、この試合がデビュー戦となる中村栄が押出し四球を選んで2-0、江口行雄の第1球目がボールとなったところで先発の内藤幸三は降板、プロ入り初登板となる林安夫が登板するが江口も押出し四球で3-0、橋本正吾は投ゴロに倒れて阪急はノーヒットで3点を先制する。

 朝日先発の内藤は1回もたず5四球を出して降板したが、阪急先発の橋本もピリッとせず、初回は無失点ながら2四球、3回も先頭の広田修三に四球を出したところで二番手笠松実と交代した。笠松が後続を抑えて朝日は無得点。

 朝日は4回、先頭の鬼頭政一が三塁に内野安打、トップに返り坪内道則が右前打、五味芳夫は三振に倒れ、伊勢川真澄の一ゴロで坪内が二封されて二死一三塁、四番・岩田次男の右翼線タイムリーで1-3、伊勢川は三塁に進み岩田が二盗に成功、林が四球を選んで二死満塁、広田の遊ゴロをショート中村がプロ入り初エラーする間に三走伊勢川が還って2-3として2回以降無失点のピッチングを続けるルーキー林を援護する。

 しかしその林が5回に捕まった。

 阪急は5回、先頭の山下好一が右前打で出塁、森田が右中間に二塁打を放って無死二三塁、ここで中村が左中間に三塁打を放って2点を追加、江口の二ゴロの間に中村が還って6-2と突き放す。

 笠松実は8回のロングリリーフとなったが7安打2四球4三振2失点で今季初勝利をあげる。


 この日がデビュー戦となった中村栄が3打点をあげる活躍を見せた。中村は戦前は昭和17年、18年の2年だけで応召するが、戦後は1950年から新球団国鉄の主力として長く活躍することとなる。その片鱗を早くも見せたのである。


 朝日二番手の林安夫はプロ入り初登板が1回途中からの緊急登板となった。7回3分の1を投げて4安打7四球3三振3失点、そこそこのデビューと言えるでしょう。


 朝日打線は坪内、五味、伊勢川、岩田、内藤、広田、浅原、室脇、鬼頭政一と並び、五味以外はクリーンナップ経験がある強力打線となった。昨年四番を務めた鬼頭政一が九番に入っているのである。戦場から復帰して昨年終盤に2度打席に入った浅原直人が加わっただけであるが、強打の内藤幸三を五番に入れて強力打線を形成した。元々強打ライオンの流れを汲む強力打線が持ち味であるが、今年の朝日はちょっと違うと言える。竹内愛一監督も采配のしがいがあるのではないでしょうか。







*笠松実はロングリリーフで今季初勝利。林安夫もロングリリーフでプロ入り初登板を飾った。













*中村栄がデビュー戦で3打点を記録した阪急打線。














*強力打線を形成する朝日打線。














 

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