2014年8月9日土曜日

16年 南海vs阪神 12回戦


11月15日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 0 0 0 0 2 0 4 南海 43勝40敗 0.518 神田武夫
1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 阪神 40勝42敗 0.488 松本貞一 若林忠志

勝利投手 神田武夫 25勝14敗
敗戦投手 若林忠志 18勝17敗

二塁打 (南)北原 2

勝利打点 北原昇 2

猛打賞 (南)北原昇(4安打) 2


神田が投げて北原が打つ!

 昭和16年ペナントレースは巨人の優勝が決まっているが、秋季シリーズはここまで巨人が20勝7敗、南海が18勝8敗。南海は今日勝つと巨人に1ゲーム差と迫り、明日巨人との最終決戦で同点優勝に持ち込む可能性が残る。ということで南海はエース神田武夫が先発。


 阪神は初回、先頭の宮崎剛が右中間に二塁打、皆川定之の三前バントが内野安打となって無死一三塁、カイザー田中義雄は二ゴロに倒れて一死二三塁、土井垣武が四球を選んで一死満塁、御園生崇男の右前タイムリーで1点を先制する。

 1回、2回と三者凡退の南海は3回、先頭の木村勉が四球を選んで出塁、阪神ベンチはここで早くも先発の松本貞一から若林忠志にスイッチ、神田も四球を選んで無死一二塁、国久松一の三前バントが内野安打となって無死満塁、しかしトップに返り鬼頭数雄の投ゴロは「1-2-3」と渡ってダブルプレー、一瞬にしてチャンスは潰えたかに見えたが安井鍵太郎がツースリーまで粘って四球を選び二死満塁、ここで北原昇がレフト線に二塁打を放って2-1と逆転に成功する。

 阪神は5回、一死後田中がバントヒット、土井垣が中前打を放って一死一二塁、御園生は三振に倒れるが、若林が左前に同点タイムリーを放って2-2と追い付く。

 6回の一死一二塁のチャンスをを併殺で潰し、7回も一死二塁としながら無得点だった南海は8回、先頭の鬼頭が中前打で出塁、安井が送って一死二塁、ここで又も北原がライト線に二塁打を放って3-2と勝越し、村上一治は一邪飛に倒れるが岩本義行の三塁内野安打で二死一三塁、岩本が二盗を決めて二死二三塁、岡村俊昭の三塁内野安打で1点を追加して4-2とする。

 神田武夫は8回、9回と走者を出しながら何れも併殺で切り抜け、9安打4四球3三振と苦しみながらも完投で25勝目をあげる。


 立ち上がりから硬さが目立ち重苦しいムードの南海を北原昇の一打が救った。3回の同点二塁打と8回の決勝二塁打を含む5打数4安打3打点、胸の病という共通項を持つ神田武夫と北原昇の奮闘で5連勝を飾った南海は秋季シリーズで巨人に1ゲーム差と迫り、明日11月16日の今季最終戦となる巨人戦で秋季同点優勝を賭けて決戦を挑むこととなった。









*神田武夫は9安打4四球と苦しみながらも完投で25勝目をあげる。













*北原昇が4安打3打点を記録した南海打線。明日巨人との決戦に挑む。











 

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