2014年8月24日日曜日

17年 大洋vs 巨人 1回戦


3月29日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 大洋 2勝0敗 1.000 三富恒雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 1勝1敗 0.500 中尾輝三

勝利投手 三富恒雄 1勝0敗
敗戦投手 中尾輝三 0勝1敗

二塁打 (巨)伊藤
本塁打 (大)佐藤 1号

勝利打点 佐藤武夫 1


佐藤武夫、決勝スリーラン

 大洋は6回まで巨人先発の中尾輝三から2安打を奪ったのみで三塁も踏めず無得点。一方、巨人も大洋先発の三富恒雄を打てず6回まで4安打を放ったもののこちらも三塁を踏めず無得点。

 大洋は7回、この日プロ入り初の四番に抜擢された村松長太郎が左前打で出塁、山川喜作の投ゴロでランナーが入れ替わり、祖父江東一郎は左飛に倒れるが三富が四球を選んで二死一二塁、ここで佐藤武夫がレフトスタンドにスリーランホームランを叩き込んで3点を先制する。

 三富は7回以降も巨人打線を無得点に封じ込め、5安打3四球8三振で完封、今季初勝利を飾る。


 翌日の読売新聞に掲載された鈴木惣太郎の論評によると、佐藤武夫の本塁打はと中尾の低目ストレートを掬い上げたものでレフトスタンドに放物線を描いた。戦場から帰還した野口明が開幕戦で四番キャッチャーに起用されてことから佐藤武夫には出番がなかった。この日は八番キャッチャーで起用されて殊勲の一打を放ったのである。


 また、鈴木惣太郎の論評にはセンター織辺由三が水原茂の大飛球を背走好捕したとも書かれているがスコアカードには「好捕」は記録されていない。この日水原は3回と7回に中飛を打っている。3回は一死無走者、7回は二死一塁の場面で、物資不足から紙面の論評も限られたスペースになっており、無駄なことまで書くだけの字数がない状況を考えると、より緊迫した場面であった7回に織辺がファインプレーを演じたと推測できる。







*三富恒雄は巨人打線を5安打に封じ込めて完封。










 

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