昭和16年最終節は南海が4勝1敗、阪急が4勝1敗、巨人が4勝1敗、大洋が4勝4敗、名古屋が2勝2敗、阪神が2勝4敗、朝日が1勝4敗、黒鷲が1勝5敗でした。
週間MVP
投手部門
巨人 広瀬習一 1
今節3試合に登板して2勝0敗。17イニングスを投げて14安打10四球なので内容がいいとは言えないが、南海との決戦での好リリーフを評価した。
打撃部門
今節は飛ぶボールを使用した影響で打者優位の展開となった。
巨人 吉原正喜 1
今節20打数6安打3得点3打点。11月10日の朝日戦で2本塁打を記録した。吉原は今季を最後に応召して戦死することとなる。
巨人 川上哲治 3
今節22打数8安打1得点、1打点。その1打点が16日の南海戦10回表、秋季優勝を決める一打であった。
阪急 新富卯三郎 3
今節18打数9安打6得点6打点、二塁打2本、三塁打2本、本塁打2本。
阪急 日比野武 2
今節19打数6安打4得点8打点。何と言っても8打点が光る。勝利打点も2個記録した。
南海 北原昇 2
17打数7安打3得点3打点。4四球も記録して出塁率は5割を超えた。
南海 安井鍵太郎 1
今節13打数2安打の安井の週間MVPには驚かれる方も多いことでしょう。当ブログが評価したのは5試合連続で8個の四球を選んでいる点です。犠打も2個あり、安井が二番に入ってつないでいることが南海の快進撃につながっているのである。戦後まで連なる南海の二番打者列伝については近く特集する予定です。
大洋 中村信一 1
今節25打数8安打8得点3打点、8四球5盗塁。4連敗から4連勝した大洋を引っ張るリードオフマンぶりであった。
殊勲賞
阪神 松尾五郎 1
今季最終戦となった17日の朝日戦10回表に決勝打を放つ。
名古屋 河村章 1
9日の阪神戦で完封と猛打賞を記録する。
敢闘賞
大洋 濃人渉 1
今節27打数7安打2得点6打5四球。2試合連続勝利打点を記録した。
技能賞
黒鷲 中河美芳 7
16日の阪神戦で生涯最後の勝利投手を自らのサヨナラヒットで飾る。
巨人 呉波 1
8日の阪急戦で一試合2美技を記録する。
朝日 戸川信夫 1
9日の阪急戦で一試合2美技を記録する。
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