2014年8月18日月曜日

東日本の時代





 4911243県で北海道と東京が2校)代表が登場しました。顕著な傾向は東日本の強さです。日本列島を中部地方を境に真っ二つに折ってみると、西日本は24校中勝ち残ったのは8校、東日本は25校中15校が勝ち残っています。高校野球は西が強いと言われたのも今は昔ですね(笑)。

 1980年前後の高校野球全盛期、西が強かったのは明らかですが、これは箕島とPL学園のイメージが強烈であったことに起因します。次いで智弁と天理、四国四商にもまだ力がありました。あれから30年が経過して、近年頓に東日本の強さが目立ちます。

 2004年、5年の駒大苫小牧の二連覇当たりからこの傾向が目立ち始めました。駒苫の三連覇を阻止したのも早稲田実業です。光星学院(現・八戸学院光星高等学校)の三期連続準優勝もありますし。少し前だと智弁和歌山には敵いそうな気がしませんでしたが今ではそれほど脅威も感じなくなりました。

 今でも大阪の子の力を借りている傾向は見られますが地元重視が顕著に見られるようになってきたのも事実です。地元の少年野球からの地道な強化が着実に実ってきています。昨年のセンバツは浦和学院が埼玉県としては1968年の大宮工業以来となる優勝を果たしました。夏は前橋育英が優勝したのも記憶に新しいところです。今年のセンバツは平安が優勝したじゃないか~と突っ込みを入れられそうですがそれはさて置き、西は沖縄と大阪桐蔭以外振るわないのは事実です。

 

 

 下の表は21世紀に入ってからの関東・東京地区のセンバツ出場校数を表しています。

 
 

 

栃木

群馬

茨城

山梨

埼玉

千葉

神奈川

東京

2014

2

1

 

1

 

 

1

1

2013

1

 

1

 

2

 

 

2

2012

1

2

 

 

1

 

1

1

2011

 

1

1

 

1

 

2

1

小計

4

4

2

1

4

0

4

5

2010

 

1

 

 

1

1

1

2

2009

 

2

 

 

 

1

1

2

2008

 

 

1

 

1

1

2

1

2007

1

1


 


2

1

1

2006

 

1

 

 

 

1

2

2

2005

 

 

1

1

1

 

2

1

2004

1

1

1

1

 

1

 

1

2003

 

 

1

 

2

 

2

1

2002

1

1

1

 

1

 

 

2

2001

 

 

3

1

 

 

1

2

合計

7

11

10

4

10

7

16

20


 
 
 近年4年を見ると、代表校を出していない千葉の没落ぶりは顕著です。東京、神奈川、埼玉は安定しており、注目しなければならないのは群馬と栃木が急激に力を付けてきている点です。
 
 関東地方の県別人口比較を見てみましょう。東京は別格の1300万人、神奈川は900万人、埼玉は700万人、千葉は620万人。それに比べて茨城は290万人、栃木は200万人、群馬は200万人に過ぎません。
 
 この人口比較から見て、群馬と栃木の健闘ぶりは群を抜いています。群馬と栃木から東京に通う人も多少はいますが、地理的に地元密着型とならざるを得ない。筆者も以前在籍していた会社で前橋支店に勤務しており、営業で群馬から栃木の一部までを走り回っていましたので多少の土地勘はあります。この地元密着型が現在の高校野球事情にマッチしているというのが筆者の見立てです。
 
 
 景気に回復傾向が見られ、かと言ってかつてのバブル期のような馬鹿げた行動をとる人もいなくなりました。となれば、足元を見つめて、地元密着の度合いが深まっていくのは自然の摂理でしょう。この微妙な時代環境が群馬と栃木にマッチしているのです。
 
 ということで、今年の当ブログの本命は健大高崎ですのでよろしく(笑)。但しトトカルチョには絶対に利用しないでください。
 
 
 

 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿