１２年春 名古屋vs金鯱 ４回戦

5月23日（日）上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0　名古屋　１０勝１６敗　　　 0.385　遠藤忠二郎-田中実
3 0 0 0 0 0 0 2 X 5　金鯱　　 １０勝１５敗１分　0.400　鈴木鶴雄


勝利投手　鈴木鶴雄　　 ２勝２敗
敗戦投手　遠藤忠二郎　２勝３敗


二塁打　（名）石丸


鈴木鶴雄、今季二度目の完封


　金鯱は初回、トップの濃人渉左前打、江口行男の投前送りバントはピッチャー遠藤忠二郎のエラーを誘い無死一二塁、三上良夫の送りバントは一塁線内野安打となり無死満塁と先制のチャンスを迎える。小林利蔵の遊ゴロゲッツー崩れの間に濃人が還って1点を先制。続く小林茂太の中犠飛で2点目。黒澤俊夫が左前にタイムリーを放ち3-0と鮮やかな先制攻撃を見せる。
　名古屋先発の遠藤忠二郎は2回以降立ち直り6回まで1安打ピッチング。7回以降をリリーフ田中実に託す。

　金鯱は8回、黒澤が二失に生き、安永正四郎の三前送りバントが内野安打となり無死一二塁、相原輝夫が左前にタイムリーを放ち貴重な追加点をあげる。更に鈴木鶴雄が送り濃人の遊ゴロの間に安永が還り5-0とリードを広げる。

　鈴木鶴雄は丁寧なピッチングで6安打1四球1三振の完封勝利。今季の2勝はいずれも完封勝利である。


　この試合をもって昭和12年春季リーグ戦第二期を終了し、ペナントレースはいよいよ折り返しに入る。