6月13日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 1 0 2 大東京 13勝21敗2分 0.382 菊矢吉男
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 21勝15敗 0.583 伊藤次郎
勝利投手 菊矢吉男 2勝0敗
敗戦投手 伊藤次郎 3勝3敗
二塁打 (大)柳澤、鬼頭、中村
菊矢吉男、移籍後初完封
セネタースは初回、トップの苅田久徳四球、中村信一の投ゴロを菊矢吉男が二塁に悪送球して無死一三塁と絶好の先制チャンスをもらう。しかし尾茂田叶、中村三郎が連続三振、北浦三男も一飛に倒れる。更に2回、大貫賢、伊藤次郎に連打が出るが大貫はオーバーランで刺され、一死一塁家村相太郎のカウントツースリーで伊藤が二塁に走るが三振ゲッツーでチャンスを潰す。三回以降菊矢が立ち直り、こうなると点をとるのが難しくなる。
一方伊藤次郎の緩急に手を焼いていた大東京は5回、一死後柳澤騰市が右中間に二塁打を放ち、鬼頭数雄の左翼線二塁打で1点を先制。大東京は8回、藤浪光雄に代わって伊原徳栄を代打で起用。伊原は遊失に生き、水谷則一右飛で一死後浅原直人の遊ゴロをショート中村信がセカンドに悪送球、これを見て伊原は三塁へ向かう、しかしバックアップのファースト中村民雄からサード今岡謙次郎に送球されて伊原はタッチアウト、二死一塁となるが中村三郎が左中間を破り浅原が一塁から長駆ホームを駆け抜け2-0とする。
菊矢吉男は6安打4四球9三振の力投で初の完封勝利、シーズン途中にタイガースから大東京に移籍して運が開けた。
伊原徳栄は敦賀商業(現・県立敦賀高校)出身、当ブログでもお馴染みのタイガース・松木謙治郎、金鯱・小林利蔵の後輩に当る。両先輩に自慢できるのは昭和9年全日本チームに捕手として参加していること(松木は昭和6年全日本に参加しています。)。職業野球では実績を残すことができませんでしたが、戦争の時代を生き抜き戦後は昭和30年から33年まで母校の監督を務めています(敦賀高校野球部ホームページより)。
*写真は昭和9年全日本時の伊原徳栄のサイン(真ん中、左が杉田屋守、右が永澤富士雄)
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