2010年6月19日土曜日

12年春 金鯱vs名古屋 5回戦

6月5日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 3 0 0 0 0 0 4 金鯱   13勝17敗1分 0.433 古谷倉之助
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 名古屋  13勝20敗    0.394 木下博喜-田中実


勝利投手 古谷倉之助 8勝7敗
敗戦投手 木下博喜   1勝4敗


二塁打 (金)古谷、瀬井
三塁打 (金)濃人


古谷倉之助、のらりくらりと奪三振ゼロで8勝目


 半ゲーム差で五位の座を争う両チームによる名古屋ダービー第5戦。金鯱は2回、一死後五番古谷倉之助が左中間に二塁打、江口行男四球、瀬井清遊失で一死満塁、相原輝夫の右犠飛で1点を先制する。更に金鯱は4回、この回先頭の古谷が四球で歩くと江口が送り瀬井の左前打で一死一三塁とする。相原の二ゴロはセカンド石丸藤吉のエラーを誘い古谷が還って2-0、二死後トップの濃人渉が左中間に三塁打して2点を追加、4-0とゲームの主導権を握る。

 古谷倉之助は相変わらずののらりくらり投法で名古屋打線を封じこむ。ようやく名古屋は6回、大沢清中前打、白木一二四球、岩田次男中前打の無死満塁から芳賀直一の中犠飛でを1点を返す。更に古谷暴投、二塁から白木が一気にホームに還るがキャッチャー相原の送球が打者三浦敏一に当たり三浦に守備妨害が宣せられて白木のホームインは認められず。

 結局名古屋の反撃もここまで、古谷は3安打5四球0三振の完投で8勝目。与四球は多く奪三振は少ないが被安打が少ない、チェンジオブペースにより打者のタイミングをかわしていくピッチングはお見事。名古屋は6回からリリーフの田中実が1安打無得点の好投を見せたが7失策と乱れて1-4で敗れ、金鯱との差は1.5ゲームに開く。

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです。毎日ここのサイトを訪れるのが癖になってます(笑)。
    さて、古谷倉之助投手の、のらりくらり投法とは、どんな投法なんですか?また、この時、他にも独特の投法な投手はいたのでしょうか?教えていただけると光栄です。ブログの更新、頑張ってください!

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  2.  コメントありがとうございます。
     古谷倉之助の残している数字(与四球は多く奪三振は少ないが被安打が少ない)と、5月19日金鯱vsセネタース3回戦の市岡忠男の論評から、チェンジオブペースを主体とする捉えどころのないピッチングが阪神の下柳投手(右と左の違いはありますが)をイメージさせたものです。
     貴ブログによりますと古谷投手のアウドロは縦回転とのこと、しかし澤村のドロップのように三振を取るピッチングではありませんのでこのように名付けてしまいました。

     強打タイガースを破った5月13日の遠藤忠次郎の超スローボール、4月28日の中田武夫も同様のピッチングでの成功事例だと思います。
     近藤久のナチュラルチェンジアップ、剛球のイメージがある畑福俊英も投げ過ぎから最近は軟投派にイメチェンしてきているようです。 

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