１２年春 金鯱vs名古屋 ３回戦

5月22日（土）上井草

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計

0 3 0 0 0 1 0 1 0 5　金鯱　　　９勝１５敗１分　0.375　古谷倉之助-中山正嘉

0 0 0 0 0 0 6 0 X 6　名古屋　１０勝１５敗　　　0.400　木下博喜-田中実

勝利投手　木下博喜　　 １勝１敗

敗戦投手　古谷倉之助　５勝６敗

セーブ　　　田中実　２


二塁打　（金）濃人　（名）遠藤
三塁打　（名）前田


名古屋７回一気に逆転

　新愛知新聞を母体とする名古屋と名古屋新聞を母体とする金鯱による名古屋ダービー第3戦。

　金鯱は2回、五番ピッチャー古谷倉之助が左翼線安打で出塁、小林茂太も左前打で続き瀬井清四球で無死満塁、ここで江口行男は中堅左へのヒットを放ち三走古谷、二走小林茂に続き一走瀬井も長駆ホームを駆け抜け江口にはシングルヒットで3打点が記録される。更に濃人渉、黒澤俊夫と連続バントヒットを決めて再度無死満塁、しかし相原輝夫の一ゴロは3-2-3と転送されてダブルプレー、三上良夫四球で二死満塁とこの回三度目の満塁のチャンスを作るが小林利蔵遊ゴロで結局3点止まり。ここで追加点をあげられなかったことが後々響くこととなる。
　名古屋は6回にも二塁打を放った濃人が黒澤の二ゴロで三進、ワイルドピッチでホームに還り4-0とする。

　金鯱先発の古谷倉之助に6回まで4安打無得点に抑えられていた名古屋は7回、木下博喜に代わる代打白木一二が左前打で出塁、鈴木秀雄の遊ゴロは併殺を焦ったセカンド江口が落球して無死一二塁、志手清彦に代わる代打遠藤忠二郎が左中間を破る二塁打を放ち二者が還って2-4。石丸藤吉右飛後、桝嘉一が中堅右にタイムリーを放ち3-4。岩田次男四球、小島茂男の投ゴロは岩田二封のみで二死一三塁、ここで前田喜代志が左中間に殊勲の三塁打を放って5-4と大逆転。芳賀直一四球で二死一三塁となったところで古谷降板して中山正嘉が登板、しかし白木が一イニング二本目のヒットを放ち6-4とする。

　名古屋は8回から木下に代わり田中実を投入して逃げ切りを図る。金鯱は8回、小林利蔵のヒットなどで1点を返して6-5と追いすがるが名古屋が逃げ切り田中実は2セーブ目をあげる。

＊写真は江口行男がシングルヒット1本で3打点をあげた場面。ちょっと見辛いですが古谷、小林茂、瀬井の右下角ｈが八番打者（ｈ＝江口）によりホームインしたことを表しており、三者とも自責点付きのホームイン（真ん中の丸印の中にＥ（アーンド・ラン＝自責点）が書かれていますので三者とも自責点付きの生還であることを示しています。）であることから江口のヒット以外に悪送球等のエラーによる進塁がなかったことを意味しています。集計欄では江口の打点が３になっており、この日江口は３安打していますがこの打席以外は打点を記録しておりません。