2010年7月13日火曜日

12年春 大東京vs ジャイアンツ  6回戦

6月24日 (木) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 2 0 0 0 1 1 0 7 大東京    16勝24敗3分 0.400 近藤久-桜井七之助
0 0 1 2 0 0 0 0 3 6 ジャイアンツ 33勝11敗1分 0.750 前川八郎-スタルヒン-前川八郎


勝利投手 近藤久   9勝9敗
敗戦投手 前川八郎 4勝4敗
セーブ    桜井七之助 1


二塁打 (大)柳澤、煤孫 (ジ)前川、三原、中島
本塁打 (大)浅原 2号


大波乱の洲崎


 第一試合でタイガースが破れたため、ジャイアンツは再び首位タイガースとの差を0.5ゲーム差に縮めるチャンス到来。

 大東京は初回、一死後柳澤騰市三前内野安打から二盗、水谷則一四球で一死一二塁とすると四番浅原直人が左翼スタンドにスリーランホームランを叩き込み3点を先制。更に3回、柳澤四球から捕逸で二進、水谷四球から重盗を決めて無死二三塁、浅原は力が入り二飛に倒れ、煤孫の投ゴロで三走柳澤がホームを突くもタッチアウト。しかし煤孫が二盗を決めて二死二三塁から中村三郎が中前に2点タイムリーを放ち5-0と突き放す。浅原、煤孫が四、五番に定着しており気楽に打てるかつての四番打者、六番中村三郎が機能している。

 ジャイアンツは3回、この回先頭の一番三原脩が右翼線に二塁打、呉波が中前打で続きすかさず二盗を決めて無死二三塁、水原茂四球、中島治康押出し四球で1点返してなお無死満塁。しかし当っている永澤富士雄三振、筒井修も三振、平山菊二遊ゴロで追加点ならず。ここで追加点をあげられなかったことが本日に敗因であった。
 ジャイアンツ4回の攻撃、大東京先発の近藤久のコントロールが乱れて4四球にセカンド大友一明の悪送球も加わりジャイアンツが2点を追加して3-5。大東京は桜井七之助をリリーフに送る。

 大東京は7回、先頭の柳澤が左中間二塁打、水谷が中飛に倒れ浅原を迎えたところでジャイアンツベンチはいよいよスタルヒンを投入、先発の前川八郎はレフトに入る。浅原は三ゴロに倒れるが柳澤が還って6-3。更に8回、負傷を押してマスクを被る藤浪光雄が中前打で出塁、大友四球、桜井が送って鬼頭数雄四球で一死満塁、本日のラッキーボーイ柳澤の遊ゴロで藤浪が還り7-3とリードを広げる。ジャイアンツはここで前川をレフトからマウンドに戻し水谷を左飛の抑える。

 桜井七之助は5回から8回までジャイアンツ打線を無安打に抑える今季最高のピッチング、とても0勝3敗のピッチャーとは思えない健投を見せる。ジャイアンツは最終回、一死後中島治康が右中間に二塁打、永澤の遊ゴロが野選を誘い筒井四球で一死満塁、山本栄一郎の三ゴロで中島が還り4-7、なおも二死二三塁から前川が中前に2点タイムリーを放ち6-7と1点差に追い上げる。更に前川が決死の二盗を試みるも負傷強行出場の藤浪の強肩に刺されてゲームセット。第一試合のタイガースに続いてジャイアンツも破れるという大波乱の洲崎球場であった。ジャイアンツはタイガースとの差を0.5ゲームに縮めるチャンスを逃し1.5ゲーム差のまま。

 大東京は坪内、菊矢を怪我で欠き藤浪も前日の怪我を押しての強行出場、こういう時にチームはまとまるもの。第三期三位の要因はこの辺にもあるようだ。公式記録では3回3分の2で降板した近藤久が勝利投手となっているが、二番手で登場して9回まで投げきった桜井七之助は最終回に3点を取られたものの上記のとおり今季最高のピッチングを見せており、当ブログルールによりセーブが記録されるが、実質的な勝利投手の栄誉を与えたい。


 *6月13日にアップした名古屋vs大東京6回戦(5月30日)で、坪内道則に代わって煤孫伝がセンターに入り四番に起用された理由が判明しましたので追記させていただきます。同試合の本文にも追記済みです。
 坪内道則著「風雪の中の野球半生記」によると、前日(5月29日)1回表の名古屋の攻撃で小島茂男の右飛の際、センターを守っていた坪内はライト水谷則一と衝突、鎖骨骨折で約1カ月戦列を離れることとなる。同著では「1回裏白木一二の打席で」となっているが、スコアブックに残されている記録では「1回表小島茂男の打席」でのできごとである。なお、この時期徴兵検査と重なり、鎖骨骨折のため「第二乙種合格」となったため兵役を免れたとしている。

4 件のコメント:

  1. ここでしか得られない情報、いつも楽しく読ませて頂いています!
    この試合は前川八郎投手が一旦外野に引っ込んで8回二死から再登板とのことですが
    再登板後の成績は打者数5、四死球0、自責点0で合っていますか?
    被安打と奪三振はいくつあるか、もし分かれば教えて頂けませんでしょうか?
    どうぞよろしくお願いいたします。

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    1. 再登板後、8回は水谷を左飛、9回は浅原に中前打、煤孫の投ゴロで浅原は二封、煤孫が二盗を決めて中村三郎は三振、藤浪が二ゴロです。打者数5、被安打1 、与四死球0、失点0、自責点0となります。
      回答が遅れた理由は今日までコメントがあったことに気が付かなかったからです。以前はコメントがあるとメールにも届いていたのですが、ウインドウズ8に変えてからメールが届かなくなり、古いブログに対するコメントは気が付かない可能性があります。
      無視するつもりは全くありませんので、回答が遅れた時はお気軽に最新ブログで指摘してください。

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    2. 追伸
      被安打は1、奪三振は1個です(笑)。

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  2. ご丁寧にありがとうございました!
    これだけ膨大な記事数があるのにメールが届かないのは不便ですね(笑)
    お言葉に甘えてこれからも似たような質問を何度かさせて頂くかも知れませんが
    どうぞよろしくお願いします!

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