2010年7月26日月曜日

12年春 名古屋vs金鯱 7回戦

7月4日 (日) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 0 0 7 0 1 10 名古屋 19勝31敗    0.380 森井茂-田中実
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0  金鯱   20勝27敗1分 0.426 古谷倉之助


勝利投手 田中実     9勝6敗
敗戦投手 古谷倉之助 12勝12敗


二塁打 (名)小島 (金)小林茂
三塁打 (名)小島


森井茂-田中実、完封リレー


 名古屋は6月9日以来の登板となる森井茂が先発(この間の新聞には「名古屋は森井を怪我で欠き」などの記述がみられるが詳細は不明。)。森井は金鯱打線を4回まで1安打に抑える好投で勝利に貢献する。


 名古屋は初回、石丸藤吉がセンター右にヒットを放ち出塁、桝嘉一が送って小島茂男の遊ゴロで石丸は三塁へ走る、これを見たショート濃人渉はサードへ送球、しかしこれが悪送球となり石丸が還り1点を先制。名古屋は2回、先頭の森井が濃人のこの日3つ目のエラーで一塁に生き、三浦敏一が送って石丸の中前タイムリーで2-0。名古屋は5回に森井が連続四球を出したところで田中実にスイッチして併殺で切り抜けるなど、継投策が巧く決まり金鯱打線に得点を与えない。


 名古屋は7回、一死後大沢清中前打、白木一二中前打、ワイルドピッチ後前田喜代士四球で一死満塁、芳賀直一の一塁線スクイズはファースト小林利蔵のエラーを誘い大沢生還して3-0、芳賀には犠打と打点が記録される。更に昨日サヨナラヒットの田中実が中前に2点タイムリーを放って5-0、金鯱は古谷倉之助から中山正嘉にスイッチ。この場面を翌日の読売新聞は古谷が「自らマウンドを降りて」と伝えている。古谷倉之助は名前もそうだが残された写真からも古武士のような風貌、いかにも潔しと言う態度である。しかしリリーフの中山はこれでは準備ができない。三浦四球で再度満塁、石丸の二ゴロをセカンド安永正四郎が失して6-0、桝に代わる代打遠藤忠二郎の一ゴロはファースト小林利からセカンドベースカバーのショート濃人に渡り一走石丸は二封、しかし濃人からの一塁送球は間に合わずゲッツー崩れの間に三走田中に続き二走三浦もホームに還る好走塁を見せて8-0、遠藤にはファーストゴロによる2打点が記録される。続く小島茂男が右翼線にタイムリー二塁打を放ち9-0、大沢清がライトフライに倒れてようやく名古屋の長い攻撃が終了する。


 名古屋は9回にも小島の三塁打で1点追加して10対0、前田喜代士は3安打2四球の五打席連続出塁、復活森井茂-田中実による完封リレーで快勝する。

0 件のコメント:

コメントを投稿