2010年7月15日木曜日

12年春 阪急vs金鯱 6回戦

6月24日 (木) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 21勝20敗2分 0.512 北井正雄-重松通雄
0 0 2 0 1 3 0 0 X 6 金鯱 16勝25敗1分 0.390 古谷倉之助


勝利投手 古谷倉之助 11勝10敗
敗戦投手 北井正雄    2勝4敗


二塁打 (阪)倉本 (金)相原、安永、小林利
三塁打 (金)瀬井


北井正雄、最後の投球


 阪急は初回、二死から黒田健吾が四球を選び二盗、キャッチャー悪送球で三塁に進む。山下好一四球で二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1点を先制。阪急3回の攻撃、先頭の林信一郎が右前打で出塁、西村正夫の投ゴロはゲッツーかと思われたが、二塁ベースカバーに入ったショート濃人渉が一塁に悪送球して西村は一挙三塁へ進む。このところ守備に精彩のない濃人がここで退きショートにはサードから瀬井清が回りサードに安永正四郎が入る。上田藤夫、黒田連続二飛でチェンジ。

 阪急の先発は6月12日以来の登板となる北井正雄。2回まで3安打を放ちながら無得点だった金鯱は3回、この回先頭の安永左前打、島秀之助中前打、小林利蔵の投前送りバントを北井がエラー、古谷倉之助の遊ゴロをショート瀬井が失して二者が還り2-1と逆転。金鯱は5回、瀬井の左中間三塁打と古谷の右犠飛で1点追加。更に6回、この回からマウンドに上がった二番手重松通雄を攻めて相原輝夫四球、江口行男死球、安永送りバントから島のタイムリーで1点、瀬井四球後古谷の2点タイムリーで6-1とする。

 古谷倉之助は2回に珍しく三者三振をとる力投を見せ、6安打7四球6三振の完投で11勝目をあげる。阪急は初回のダブルスチールまでは良かったが、6回は倉本信護がショート瀬井清の隠し玉に引っ掛かり、8回には又も倉本が二塁牽制死でチャンスを潰した。

 北井正雄は5回を投げ打者25人に対して9安打2四球、3つの犠打を許し奪三振はゼロ、失点3自責点1で人生最後の投球を終えた。翌日の読売新聞は「久しぶりにプレートに立った阪急北井には昔日の球威全くなく」と伝えている。

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