１２年春 名古屋vsイーグルス ７回戦

6月19日 （土） 上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1　名古屋　　 １５勝２６敗　0.366　大沢清
2 0 0 0 0 0 0 1 X 3　イーグルス　７勝３２敗　0.179　藤野文三郎


勝利投手　藤野文三郎　１勝３敗
敗戦投手　大沢清　　　　１勝２敗


二塁打　（名）前田　（イ）杉田屋２
三塁打　（イ）高橋


イーグルス１１連敗でストップ


　快晴の土曜日ということで上井草に集まった観衆は1,468人。

　イーグルスは初回、寺内一隆四球から盗塁、中根之四球で無死一二塁、小島利男左飛、サム高橋吉雄一飛に倒れるが、杉田屋守が左翼線に二塁打を放って二者を迎え入れ2点を先制。名古屋は3回、芳賀直一中前打、石丸藤吉の三ゴロでランナーが入れ替わり、志手清彦左前打で二死一二塁、小島茂男左前タイムリーで1-2とする。
　イーグルスは8回、高橋が右中間三塁打で出塁すると杉田屋がセンターに犠牲フライを打ち上げて追加点を奪う。藤野文三郎はインシュートとアウドロが冴えて名古屋打線を1点に抑えて待望の職業野球入り初勝利を完投で飾る。

　5月26日の対阪急5回戦で6勝目を挙げて以降11連敗を続けていたイーグルスが久々の勝利。イーグルスには朗報がもうひとつ。6月19日付け読売新聞は「ハリス捕手イ軍に入る」の記事を伝えている。昨年名古屋で活躍したアンドリュー・ハリスのイーグルス入りが正式に決定し、18日に聯盟事務局から発表されたと報じている。日本での通り名は「バッキー・ハリス」。これはワシントン・セネタースの名監督バッキー・ハリスから拝借したものである。因みにワシントン・セネタースは現在のミネソタ・ツインズの前身であり、スティーブン・ストラスバーグのセンセーショナルなデビューで話題のワシントン・ナショナルズの前身はモントリオール・エクスポズですので念のため。
　河野安通志が名古屋を飛び出してイーグルスを設立したことからバッキー・ハリスもイーグルスに入団することとなった。名古屋ｖｓイーグルス戦の日に名古屋で活躍したハリスのイーグルス入りが伝えられるとは奇遇であり、12連敗を免れたイーグルスの明るい未来を暗示しているのか。