2010年7月17日土曜日

12年春 タイガースvsジャイアンツ 7回戦

6月26日 (土) 洲崎


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 タイガース   35勝10敗1分 0.778 若林忠志-御園生崇男
1 3 0 0 1 0 0 0 X 5 ジャイアンツ 35勝11敗1分 0.761 澤村栄治


勝利投手 澤村栄治  20勝3敗
敗戦投手 御園生崇男 7勝3敗


二塁打 (ジ)三原、筒井
本塁打 (ジ)水原 1号


ジャイアンツ0.5ゲーム差に迫る


 いよいよ今シーズンの天王山。ここまでタイガース35勝9敗1分勝率7割9分5厘、ジャイアンツ34勝11敗1分勝率7割5分6厘、その差1.5ゲーム。タイガースvsジャイアンツの対戦成績は3勝3敗の五分。ジャイアンツの3勝はいずれも澤村栄治があげたもの。澤村がタイガースを抑えられるか、タイガースが澤村を打ち崩せるかに全てがかかっている。ジャイアンツの先発は昨日練習中にボールを右眼に受けて徹夜の馬肉治療を受けた澤村栄治、タイガースは老練若林忠志。第二試合とあって試合開始は午後3時45分、少しでも休養の欲しい澤村に吉と出るか。
 
 タイガースは初回、トップの松木謙治郎三振、藤井勇が澤村キラーぶりを見せて左前打、藤村富美男三塁内野安打、景浦将四球で一死満塁、山口政信の遊ゴロをショート筒井修が痛恨のエラー、藤井に続き藤村もホームに還り2-0。伊賀上良平一飛後門前真佐人が三遊間を破り景浦が還ってタイガースが3点をリードする。

 ジャイアンツは1回裏、トップの呉波三振、水原茂は左翼観覧席に叩き込む第1号ホームラン、1-3とする。続く三原脩の投ゴロを若林忠志がはじくがバックアップのショート岡田宗芳が三原を刺してツーアウト、中島治康三塁内野安打、前川八郎投ゴロでチェンジ。

 ジャイアンツは2回、永澤富士雄二ゴロ、筒井修遊ゴロの二死から内堀保四球、澤村栄治が右前打で二死一二塁、呉の遊ゴロをショート岡田は二塁に送球するがこれが悪送球となり白球が右翼ファウルグラウンドを転々とする間に内堀と澤村がホームに還り3-3の同点、打者走者の呉も三塁に進む、白球はライト景浦将からようやくサード伊賀上良平に返るが送球を受けた伊賀上が呆然としている隙に呉がホームを陥れてこの回3点、4-3と逆転する。

 タイガースは4回から若林に代えて御園生崇男をマウンドに送る。ジャイアンツは5回、三原が左中間に二塁打、中島の右飛で三原が三進、ここで前川が投前にスクイズバントを決めて5-3とする。

 2回以降澤村は立ち直った。許したヒットは5回岡田の左前打と7回御園生崇男の右前打のみ。5回の岡田のヒット後、松木の右翼後方への当りはホームランかと思われたがライト中島が背走してファインプレーを見せて澤村を助ける。澤村は結局5安打1四球8三振の完投で20勝目をあげ、ジャイアンツは0.5ゲーム差に詰め寄る。明日の先発は澤村連投か、あるいはスタルヒン先発で澤村リリーフか。タイガースは西村幸生の先発でくるであろう。

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