今節は名古屋が5勝0敗、ジャイアンツ が4勝0敗、阪急が3勝2敗、タイガースが3勝2敗、イーグルスが2勝2敗、セネタースが1勝2敗1分、金鯱が1勝4敗、南海が0勝4敗1分、ライオンが0勝3敗であった。
週間MVP
投手部門
名古屋 西沢道夫 2
今節3試合に登板して2勝0敗1セーブ1完封。19回を投げて11安打14四球7三振1失点で自責点ゼロ、防御率0.00であった。
ジャイアンツ スタルヒン 5
今節3試合に登板して3勝0敗1完封。20回3分の1を投げて8安打無四球14三振1失点で自責点1であった。スタルヒンは澤村程のコントロールのイメージがないのが一般的かもしれませんが、今節は与四球ゼロです。
打撃部門
名古屋 大沢清 2
今節17打数6安打2得点6打点3四球、二塁打1本。5連勝の名古屋を吉田猪佐喜と共に引っ張る。
名古屋 吉田猪佐喜 2
今節17打数5安打3得点6打点2四球、二塁打1本。5連勝の名古屋を大沢清と共に引っ張る。
殊勲賞
阪急 黒田健吾 1
8月7日のイーグルス戦で5打数3安打6打点をマークする。
阪急 井野川利春 2
8日のジャイアンツ戦で中尾輝三から満州リーグ初本塁打を放つ。因みに今節は15打数1安打でこの本塁打が唯一のヒットであった。
タイガース 藤村隆男 1
8日のライオン戦で1安打完封の快投を見せてプロ入り初勝利を飾る。
敢闘賞
イーグルス 清家忠太郎 1
7日の阪急戦で4打数4安打、二塁打1本、三塁打1本の準サイクルを記録する。戦後まで活躍して通算162安打を記録することとなる清家にとって、一試合4安打はこの日だけかもしれません。古くからの当ブログの読者の方でも覚えていらっしゃる方は少数ではないかと思われますが、昭和14年3月12日付け読売新聞に今季(昭和14年)の展望が載っていますが、森茂雄監督の清家評は「巨人の千葉のようになりますよ」と高く評価しています。グーグルで「清家忠太郎」を検索すると上位に2011年7月17日付けブログ「14年 セネタースvsイーグルス 1回戦」が出ますのでご確認ください。
金鯱 濃人渉 1
今節15打数7安打4得点3打点、二塁打2本、三塁打2本と、下位を低迷する金鯱で孤軍奮闘の活躍を見せる。
技能賞
タイガース 森国五郎 1
8日のライオン戦と11日の阪急戦で決勝スクイズを決めて今節勝利打点2個を記録する。森は満州リーグで3個の勝利打点を記録しており、現在満州リーグにおける勝利打点王となるラッキーボーイぶりを発揮している。
阪急 石田光彦 1
10日の南海戦で投打走に渡る活躍を見せる。
名古屋 石田政良 1
9日のタイガース戦では9回裏二死でライトから劇的な補殺を決め、10日の金鯱戦では決勝タイムリーを放つ活躍を見せる。
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