8月6日 (火) 奉天 満鉄球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 名古屋 32勝24敗4分 0.571 松尾幸造 村松幸雄
0 0 0 0 0 2 2 0 X 4 阪急 32勝22敗4分 0.593 石田光彦 森弘太郎
勝利投手 森弘太郎 19勝6敗
敗戦投手 村松幸雄 13勝8敗
勝利打点 井野川利春 4
井野川利春、逆転タイムリー
翌日の満州日日新聞は「久方ぶりに仰ぎ見る燦々たる陽光に立錐の余地すらなき大観衆」を集めたと伝えている。満州リーグは連日超満員で興行的には成功をおさめたと伝えられている。
阪急は神戸から大連に向かう吉林丸船内で発病して4日のジャイアンツ戦を欠場したフランク山田伝が療養先の大連から奉天に駆けつけて二番センターで出場する。
名古屋は初回、先頭の石田政良が左翼線に二塁打、村瀬一三が送って一死三塁、ワイルドピッチで石田が生還して1点を先制する。大沢清が四球で出塁、吉田猪佐喜が中前打を放って一死一二塁、桝嘉一の遊ゴロをショート上田藤夫がエラーする間に二走大沢が生還して2-0、一走吉田は三塁に達して一死一三塁、桝がディレードスチールを試みるとピッチャー石田光彦からの送球をセカンド伊東甚吉が落球する間に桝が二塁に進んで一死二三塁、三浦敏一の遊ゴロで三走吉田はホームを突くがショート上田からのバックホームにタッチアウト、二死一三塁から重盗を決めて桝が生還、3-0とする。
5回まで名古屋先発の松尾幸造から4安打4四球を奪いながら無得点だった阪急は6回、先頭の井野川利春が左翼線に二塁打、山下好一のライトライナーをライト吉田が落球する間に二走井野川が一挙生還して1-3、新富卯三郎が送って一死二塁、中島喬の三ゴロをサード芳賀直一がエラーする間に二走山下好一が一挙生還して2-3と追い上げる。名古屋ベンチはここで先発の松尾から村松幸雄にスイッチ、伊東に代わる代打浅野勝三郎は右飛、石田は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
名古屋は7回、先頭の石田が中前打で出塁、阪急ベンチはここで先発の石田をあきらめて森弘太郎をリリーフに送る。村瀬が送って一死二塁、しかし大沢は投ゴロ、吉田は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
阪急は7回、先頭の黒田健吾が四球から二盗に成功、山田が中前打から二盗を決めて無死二三塁、上田は浅い右飛に倒れて一死二三塁、井野川が中前に殊勲の逆転タイムリーを放って4-3と試合をひっくり返す。
森弘太郎は3イニングをパーフェクトリリーフ、無安打無四球1三振無失点で19勝目をあげる。病気欠場から復帰したフランク山田伝は4打数3安打1得点1盗塁の活躍を見せた。
*森弘太郎は3イニングをパーフェクトリリーフで19勝目をあげる。
*フランク山田伝が復帰、井野川利春が決勝の逆転タイムリーを放った阪急打線。
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