広島球団史上初のサイクルヒットを記録することとなる山川喜作のプロ入り初安打をお伝えしたところですが、甲子園史に残るサイクルヒットと言えば昭和50年夏の甲子園2回戦、土佐高校(高知県)vs桂高校(京都府)で土佐の三番・玉川寿がやったサイクルヒットでしょう。2年生の玉川は3回の第二打席で右中間ラッキーゾーンにホームラン。5回はセンター右奥に三塁打、7回はセンター左に二塁打、8回にも一塁強襲ヒットを放ってサイクルヒットを達成しました。アサヒグラフに残されている談話は「・・・夢みたいです。・・・これで自信?とてもそんなもの、もてません。」とのことでした。
ところが玉川は慶應義塾大学に進み1年春には江川から初ヒット、1年秋には早くもベストナイン、4年間で3度のベストナインを獲得し、日石時代も都市対抗で活躍することとなります。筆者は玉川と同学年ですが、準硬式野球部時代、日吉台球場で練習していると玉川の女性ファンが間違えてやってきました。「玉川君はいますか?」と聞くので「硬式のグラウンドは日吉駅の反対側ですよ」と教えてあげたらさっさと行ってしまいました(当り前ですが(笑))。
昨日、今年のセンバツ出場校が発表されました。21世紀枠で土佐高校が20年ぶり7回目の出場となります。伝統の“全力疾走”が甲子園に帰ってきました。古葉竹識監督の母校である済々黌高校は55年ぶり4回目の出場、春3回、夏1回の優勝を誇る県岐阜商は18年ぶり27回目の出場と、“古豪復活”がテーマとなります。
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