8月6日 (火) 奉天 満鉄球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 32勝24敗5分 0.571 岡本敏男
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 35勝17敗7分 0.673 浅岡三郎
二塁打 (セ)苅田
勝利打点 なし
岡本敏男-浅岡三郎の投げ合い
ダブルヘッダーの第二試合となる名古屋はプロ入り初登板の岡本敏男が先発、セネタースは浅岡三郎で応戦する。
名古屋は4回まで毎回安打。2回は二死二三塁で岡本が三振、3回は先頭の石田政良が左前打を放つが後続なく、3回も先頭の三浦敏一が右前打で出塁するが服部受弘の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。
セネタースも試合巧者らしくない攻撃が続いた。1回、先頭の苅田久徳が左失で二塁に進むが横沢七郎の遊飛に飛び出してダブルプレー。スコアカードの記録では「f6」で遊飛となっているが翌日の満州日日新聞ではショートライナーとなっている。ハーフライナーの場合は遊飛か遊直か判断は難しい。苅田の判断も難しい当りだったのでしょう。3回は織辺由三、苅田が連続四球、横沢左飛後、パスボールで一死二三塁とするが野口二郎は三振、小林茂太は中飛に倒れる。4回も先頭の山崎文一が左前打を放つが柳鶴震の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー。6回は先頭の横沢が左前打を放ち野口が送って一死二塁とするが小林は三ゴロ、山崎は一ゴロに倒れる。
名古屋は9回、一死後大沢が三塁への内野安打で出塁するが吉田の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってダブルプレー。
セネタースは10回、先頭の佐藤武夫が左前打を放つが浅岡の送りバントは小フライとなってピッチャー岡本が捕って「1-3」と送られてダブルプレー。
名古屋は11回、先頭の桝嘉一の三邪飛をサードサード横沢が落球して桝は命拾い、横沢にはエラーが記録され、桝が左翼線にヒットを放って無死一塁、きなくさい感じが漂ったが岡本の送りバントは小飛球となってピッチャー浅岡が捕球して一塁に送球するがこれをファースト野口が落球、帰塁した一走桝はこれを見て二塁に走るが白球を拾い上げた野口二郎から二塁ベースカバーのショート柳に送球されてタッチアウト。この場合は進塁が無いので野口にはエラーは記録されない。
セネタースは11回裏、先頭の苅田が左中間に二塁打、横沢は四球で無死一二塁、しかし野口は投飛、小林は二飛、山崎は三振に倒れて延長11回、0対0で引き分く。
プロ入り初登板の岡本敏男は11回を完投して6安打5四球5三振無失点であった。一方、浅岡三郎は11回を7安打2四球4三振無失点であった。
*プロ入り初登板の岡本敏男と浅岡三郎の投げ合いを伝えるスコアカード。
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