1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2 金鯱 36勝55敗4分 0.396 中山正嘉 古谷倉之助
1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 南海 40勝50敗6分 0.444 政野岩夫
二塁打 (金)中村
三塁打 (南)平井
本塁打 (金)濃人 1号
南海、今季最終戦を引き分ける
南海はいよいよ今季最終戦。エース政野岩夫をマウンドに送る。
金鯱は初回、先頭の濃人渉の遊ゴロをショート小林悟楼が一塁に悪送球、佐々木常助が四球を選んで無死一二塁、野村高義の右邪飛で濃人はタッチアップから三塁に進み一死一三塁、ここで小林が二塁に走るがキャッチャー吉川義次からの送球にタッチアウト、三走濃人もホームを狙っていたがショート小林からサード鶴岡に送球されてタッチアウト。
南海は1回裏、先頭の平井猪三郎が右中間に三塁打、岡村俊昭の中犠飛で1点を先制する。
金鯱は8回、一死後濃人がレフトスタンドにプロ入り初ホームランを叩き込んで1-1の同点、濃人は初回の拙走の汚名を雪いだ。
南海は8回裏、先頭の小林が四球を選んで出塁、しかし平井の投ゴロは「1-4-3」と転送されてダブルプレー。ところが岡村が四球を選ぶと二盗に成功、鶴岡一人の中前タイムリーで2-1と突き放す。
金鯱は9回、一死後松元三彦の代打長島進が右前打、代走に岡野八郎を起用、瀬井清に代わる代打中村輝夫が左中間に二塁打を放って一死二三塁、五味の三ゴロに三走岡野が突っ込むがサード鶴岡からのバックホームにタッチアウト、続く濃人を敬遠するが三球目をキャチャー吉川が三塁に牽制するとこれが高く逸れて三走中村が還り2-2の同点とする。 金鯱は9回から中山正嘉に代えて古谷倉之助をマウンドに送り込む。
南海は9回裏、吉川、岩出清が連続三振、栗生信夫が右前打を放って二死一塁、政野が中前打で続いて二死一二塁、しかし小林が中飛に倒れて延長戦に突入する。
セネタースは10回表に二死一二塁のチャンスを作るが無得点。その後は両チーム三者凡退をくり返し延長11回2対2で引き分く。
南海は二試合連続引分けで昭和14年のシーズンを終了、40勝50敗6分、勝率4割4分4厘で五位が確定している。
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