2012年5月2日水曜日

14年 セネタースvs金鯱 12回戦


10月24日 (火) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 セネタース 46勝34敗8分 0.575 浅岡三郎 野口二郎
0 0 0 0 0 0 3 0 X 3 金鯱     32勝52敗3分 0.381 古谷倉之助 中山正嘉


勝利投手 中山正嘉 22勝18敗
敗戦投手 野口二郎 30勝17敗


二塁打 (セ)尾茂田2、織辺
本塁打 (セ)苅田3号


野村高義逆転タイムリー
 
 セネタースは初回、苅田久徳が左翼スタンドに先頭打者ホームランを放って1点を先制する。


 セネタースは2回、二死後村松長太郎が四球を選んで出塁、織辺由三が右中間にタイムリー二塁打を放って2-0とする。


 セネタースは3回以降も7回まで毎回安打を放つが追加得点はならず。


 3回まで4安打を放ちながら無得点の金鯱は4回~6回は無安打。6回は先頭の野村高義の遊ゴロをショート柳鶴震がエラー、中山正嘉が四球を選んで無死一二塁、セネタース苅田監督はここで先発の浅岡三郎から野口二郎にスイッチ、野口が後続をぴしゃりと抑える。


 金鯱は7回、先頭の瀬井清が遊撃内野安打で出塁、佐々木常助が右前打で続いて無死一二塁、濃人渉がセーフティバントを決めて無死満塁、五味芳夫が押出し四球を選んで1-2、なおも続く無死満塁から野村が中前に殊勲の逆転2点タイムリーを放って3-2とする。


 結果的にセネタースは野口二郎投入が裏目に出た。一方、金鯱は先発の古谷倉之助を早めにあきらめて4回途中から中山正嘉を投入、中山は粘り強い投球で5回3分の2を4安打3四球う3三振の無失点に抑えて逆転勝ちにつなげた。


 殊勲の逆転打を放った野村高義は「花の13年組」として巨人に入ったが今季金鯱に移籍して成功した。第一試合で三塁打を放った名古屋の岩本章も今季途中名古屋に移り、戦後まで長くプレーすることとなる。巨人に残った「花の13年組」では内海五十雄は通算1安打で引退することとなるが孫の内海哲也の登場により歴史の闇から姿を現すこととなった。三田政夫は今季で兵役に就き戻ってくることはなかった。


                  *両チームの明暗を分けた継投。

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