11月4日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 47勝36敗8分 0.566 野口二郎 柳鶴震
0 1 4 2 0 0 0 5 X 12 阪急 57勝32敗2分 0.640 高橋敏
勝利投手 高橋敏 17勝8敗
敗戦投手 野口二郎 31勝18敗
二塁打 (セ)柳 (阪)日比野
本塁打 (阪)日比野 3号
高橋敏今季9度目の完封
阪急は2回、一死後石井武夫が四球を選んで出塁しパスボールで二進、伊東甚吉の三ゴロの間に石井は三進、高橋敏のピッチャー強襲ヒットがタイムリーとなって1点を先制する。
阪急は3回、先頭の浅野勝三郎が中前打で出塁、フランク山田伝が三前に送りバント、上田藤夫が左前打から二盗を決めて一死二三塁、黒田健吾が左前に2点タイムリーを放って3-0、日比野武が左翼スタンドに第3号ツーランホームランを放って5-0とリードを広げる。
セネタースは4回から先発の野口二郎がファーストに回りショートの柳鶴震がマウンドに上がる。ファーストの浅岡三郎に代わって山本愛一郎が入ってショート。
阪急は4回、先頭の西村正夫が四球で出塁、浅野の中前打で無死一三塁、浅野が二盗を決めて無死二三塁、山田は一飛に倒れて一死二三塁、上田の遊ゴロをショート山本が一塁に悪送球する間に西村に続いて浅野も生還して7-0とする。
急造ピッチャーの柳は強肩を活かして5回~7回は無失点に抑える。
阪急は8回、先頭の山田が四球を選んで出塁、上田が三前にセーフティバントを決め、サード横沢七郎の一塁送球が逸れる隙に山田は三塁を陥れて無死一三塁、黒田の三ゴロは「5-4-3」と渡るがセカンド苅田久徳からの一塁送球が悪送球となって山田が還り8-0、日比野が左中間に二塁打を放って9-0、石井の中前タイムリーで10-0、土肥省三が四球を選んで一死一二塁、パスボールで一死二三塁、高橋が右前に2点タイムリーを放って12-0とする。
高橋敏は初回、先頭の苅田に左前打を許し二盗を決められるが後続を抑えて波に乗った。2回、3回は三者凡退。4回は四球とエラーで一死一二塁のピンチを迎えるが浅岡を投ゴロ併殺に打ち取る。5回は1失だけで無安打。6回は二死後尾茂田叶に左前打を許すが野口を投ゴロに打ち取る。7回は三者凡退。8回は2四球で二死一二塁とするが尾茂田を二飛に打ち取る。9回、一死後山本の遊ゴロをショート上田が一塁に悪送球、柳の右翼線二塁打で山本が三塁をオーバーラン、「9-1-6-2」と送られて山本はタッチアウト、最後は佐藤武夫を三振に斬って取る。
高橋敏は3安打3四球4三振、今季9度目の完封で17勝目をあげる。高橋にとってはこれが今季最後の勝利でこの後戦地に赴くこととなる。昭和18年に復帰し、18年と19年に1勝ずつをあげることとなる。これまで当ブログに登場した投手の中では最も安定した投球を見せたことは読者の方々もご存じのとおり。高橋は打っても先制の決勝タイムリーを含めて5打数3安打3打点。相棒の日比野武も5打数4安打2得点3打点の活躍を見せた。
*高橋敏は今季9度目の完封で17勝目をあげる。
*高橋敏は5打数3安打、日比野武は5打数4安打を記録する。
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