4月の月間MVP打撃部門は予想通りマット・ケンプとジョシュ・ハミルトンでしたが、当ブログが清き一票を投じると宣言したデレク・ジーターは5月1日のオリオールズ戦で5打数3安打、3日のロイヤルズ戦では5打数4安打で首位打者に躍り出ています。ハミルトンに投票した記者諸君は後悔しているのでは?
投手部門はアは当ブログの予想通り3勝1敗のジェイク・ピービーが4勝0敗の4人を抑えて選出されました。2007年に投手三冠を達成して満票でサイ・ヤング賞に選出されて以降は怪我に泣かされてきましたが、年間を通して投げ切れるでしょうか。まだ画像は見ていませんが、あのスライダーが復活しているのか確認してみたい。
ナは2勝0敗ながら34奪三振、防御率1.13、WHIP0.88のスティーブン・ストラスバーグ が選出されました。当ブログの見解は「4勝0敗のカージナルスのランス・リンでしょうか。2勝0敗ながら数字のバランスがいいストラスバーグにも可能性があります。サイ・ヤング賞の選考には勝利数は重視されずWHIP等の数値が評価される傾向が年々強くなっていますが、月間MVPは勝利数も考慮されるのではないでしょうか。今後の傾向を見守っていきたいと思います。」でした。当ブログでは昭和12年以降毎月月間MVPを選出させていただいておりますが、昭和14年3月の月間MVPに1勝3敗の松尾幸造を選出しています。理由は「今月の成績は1勝3敗と聞いて唖然とする方が多数いらっしゃるかと思いますが、間違いではありません。松尾は6試合に登板して48回を投げ、26安打、24四球、22三振、自責点は4、防御率0.75、WHIP 1.04、奪三振率4.13の成績です。勝運に恵まれず、1勝3敗に終わりました。」です。
勝利数ではなく各種スタッツを重視する傾向は年々強まっています。ダルビッシュが月間MVPに選ばれなかったことを理解できない方は、早急に考え方を改めるべきでしょう。サイ・ヤング賞の選出基準はWHIPと共に奪三振率が重要視されます。ジャスティン・バーランダーが160キロの速球を有しながらなかなかサイ・ヤング賞を獲れなかったのも若かりし頃は奪三振率が低かったことに起因しています。
当ブログの対象は戦前の職業野球ではありますが、月間MVPの選出基準は2012年現在における世界最先端の基準に準拠させていただいております。
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