2012年5月12日土曜日

南海vsセネタース 11回戦


11月5日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
6 0 0 0 0 0 0 1 0  7 南海          39勝48敗4分 0.448 政野岩夫
0 0 0 1 0 0 0 0 2  3 セネタース 47勝37敗8分 0.560 野口二郎 浅岡三郎



勝利投手 政野岩夫 18勝18敗
敗戦投手 野口二郎 31勝19敗



二塁打 (南)岡村、中田
三塁打 (南)平井
本塁打 (南)鶴岡 9号


鶴岡第9号、景浦に並ぶ


 南海は初回、先頭の平井猪三郎が右中間に三塁打、続く岡村俊昭が左中間に二塁打、更に鶴岡一人がレフトスタンドに第9号ツーラン。吉川義次は遊ゴロに倒れるが中村金次が中前打で出塁、国久松一の中前打で一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて4点目、セカンド苅田久徳からの送球が悪送球となる間に国久は三塁に進み、パスボールで国久が還って5点目。中田道信が右前打を放って出塁、政野岩夫の二ゴロの間に中田は二進、小林悟楼の右前タイムリーでこの回6点を先制する。


 セネタースは1回裏、二死後尾茂田叶が死球を受けて出塁、野口二郎の遊ゴロをショート小林がエラー、柳鶴震が四球を選んで二死満塁、しかし浅岡三郎は遊飛に倒れてスリーアウトチェンジ。


 セネタースは3回から先発の野口がファーストに回りファーストの浅岡がマウンドに上がる。


 セネタースは4回、先頭の柳が左前打で出塁、浅岡が投前に送りバントを決めて一死二塁、佐藤武夫は三ゴロに倒れるが織辺由三が右前にタイムリーを放って1-6とする。


 南海は8回、先頭の中田が左中間に二塁打、政野の内野安打で無死一三塁、小林の二ゴロ併殺の間に中田が還って7-1とする。


 セネタースは9回、先頭の苅田が左前打、7回からサードの守備についている山本愛一郎が四球を選んで無死一二塁、尾茂田が中前にタイムリーを放って2-7、山本は三塁に進み打者走者尾茂田もバックホームの隙を突いて二塁に進んで無死二三塁、野口の遊ゴロの間に山本が生還して3-7、柳の右飛をライト吉川が落球して一死一三塁、しかし浅岡の三ゴロが「5-4-3」と渡ってゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。


 第9号を放った鶴岡はホームラン王争いでトップに立つ景浦将に並んだ。岡村俊昭が5打数4安打1得点1打点1盗塁の活躍を見せた。


 政野岩夫は8安打8四球1死球ながら3三振3失点の完投、セネタースの12残塁に助けられた。スタルヒン、野口二郎、若林忠志、中山正嘉の四天王に次ぐハーラー五位争いは熾烈を極めているが、17勝で並ぶ高橋敏を突き放して18勝目をあげる。


 セネタース7回の守備からサードに入り9回の打席では四球を選んで出塁して3点目のホームを踏んだ山本愛一郎は昭和14年にセネタースに入団、今年は5試合に出場して3打数0安打1得点1四球、翌年も現役ではあるが1試合に出場して0打数0安打で球界を去ることとなるので生涯唯一の四球と得点を記録したことになる。




       *政野岩夫は8安打完投で18勝目をあげ、ハーラー単独5位に躍り出る。

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