11月6日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 26勝63敗2分 0.292 望月潤一
0 0 0 1 0 0 2 0 X 3 南海 40勝48敗4分 0.455 劉瀬章
勝利投手 劉瀬章 8勝13敗
敗戦投手 望月潤一 5勝27敗
二塁打 (イ)中河、岩垣
三塁打 (南)中村
劉瀬章5安打完封
イーグルスは初回、先頭の岩垣二郎が右前打で出塁、太田健一の遊ゴロの間に岩垣は二進、菅利雄中飛後、寺内一隆が四球を選んで二死一二塁、しかし杉田屋守は投ゴロに終わる。
イーグルスは3回、一死後岩垣が右翼線にヒット、太田が四球を選んで一死一二塁、しかし菅は三振、寺内は投ゴロに倒れる。
南海は初回、先頭の平井猪三郎が右前打で出塁、しかし岩出清の三直に平井が飛び出してゲッツー。2回は先頭の中村金次が中前打、国久松一の送りバントは内野安打になって無死一二塁、中田道信の遊ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、しかし劉瀬章は遊飛、小林悟楼は二ゴロに終わる。3回も敵失と鶴岡一人の四球で一死一二塁とするが岡村俊昭は二ゴロ、中村は遊ゴロに倒れる。
南海は4回、先頭の国久が四球で出塁すると二盗に成功、中田の遊ゴロの間に国久は三進、ここで劉がスクイズを決めて1点を先制する。このプレーは「6-4A」と記録されているのでファーストとサードがスクイズを読んで突っ込んできたところを劉がプッシュバント気味に決めたようだ。
イーグルスは5回、一死後岩垣が中前打で出塁、太田は左飛に倒れるが菅に代わる代打中河美芳が左翼線に二塁打を放って二死二三塁、しかし寺内は右飛に倒れてスリーアウトチェンジ。
イーグルスは7回、二死後岩垣が右翼線に二塁打、しかし太田は投ゴロに倒れる。
南海は7回裏、一死後鶴岡が四球を選んで出塁、岡村の二ゴロでランナーが入れ替わり、中村の中越え三塁打で2-0、国久の右前タイムリーで3-0と突き放す。
劉瀬章は5安打5四球4三振、今季2度目の完封で8勝目をあげる。
望月潤一は8回を完投して5安打8四球1三振。望月は10月20日のジャイアンツ戦で完封勝利を飾ったがそれ以降は3試合連続完投しながら完封負けを喫している。この3試合で25イニングスを投げて7失点で自責点は4点であるが味方が点を取ってくれない。
イーグルスのトップバッター岩垣二郎が4打数4安打二塁打1本で4打席ともスコアリングポジションに進んでいるがホームに還ることはできなかった。岩垣は鳥取一中から早稲田に進み、昭和14年7月12日の理事会でイーグルスに選手登録されている。1920年1月1日生まれなので中河美芳と約1ヶ月違うだけ、現代風に言うと鳥取一中で中河、木下政文と同学年だったことになる。早稲田を中退してイーグルス入りした訳であるが、イーグルスは河野安通志が創業して森茂雄が監督、杉田屋守が主将とトップは早稲田OBが占めており、昭和14年6月14日には早稲田大学野球部OBの重鎮・山脇正治が総監督に就任している早稲田閥のチームなので、岩垣の場合は中河が声を掛けたというより早稲田ルートでの入団であったと考えられる。
*劉瀬章は5安打完封で8勝目をあげる。
*岩垣二郎はチーム5安打のうち4安打を放つ。
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